piper summer live 019
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退院後、初の本格的外出は、PIPER再発のレコ初記念サマー・ライヴ@目黒 Blues Alley Japan。ライター仲間である近藤正義氏のPIPER/村田和人愛と、カナザワが監修している復刻プラットフォームが巡り会い、当時レコーディングに関わっていらしたマニピュレイターの星氏、当時のディレクター鈴木氏など周辺人脈がドンドン繋がってPIPER再発プロジェクトが実現したのが、昨年春のこと。ユピテル期4作が出されたこの時も、西荻窪Terraで再結成ライヴが行われたが、その続編となった今回は、近藤氏が参加する村田和人トリビュート・バンド:Ready September をオープニング・アクトに、より大きな Blues Alley Japanでの開催と相成った。

キャパシティが3倍近くなったBlues Alleyでも、お席は見事フルハウス。まずは近藤氏のLady Septemberがステージに上がり、ダブル・ドラムスの質実剛健な西海岸サウンドを届けてくれる。氏から「村田さんを歌えるシンガーがいるのよ〜」と聞かされてはいたが、確かに村田さん張りの伸びやかなハイトーンが強力で。声質そのものは当人より細めだけれど、マジでイイ感じで歌っていました。途中、村田さんから何曲か楽曲提供を受けている児島未散さんがステージに上がり、そのうちの1曲<マリンブルーの恋人たち>を披露。彼女の参加は本番数日前に決定するという慌ただしさだったそうだが、息はピッタリ合っていた。ちなみにUltra-Vybeから出ている未散さんの再発CD2枚は、カナザワ監修・解説です。

しばしの休憩を挟んで、メインである PIPERのステージ。メンバーは主要メンバーである山本圭右(g,vo)、山本耕右(b)、志間貴志(kyd)に、スーパー・パンプキン〜村田バンドの小板橋博司(perc,cho)、樋口達也(g)、今瀬真朗太(ds)というサポート陣。圭右さんが闘病中で、いろいろ懸念ごとがあったけれど、オープニング2曲(2曲はカナザワが大好きな<Starlight Ballet>)はシッカリ立って歌いながら、艶っぽいギター・プレイで湧かせてくれた。そのあとはスツールに腰掛けたものの、声もそこそこ出ていたし、ゆる〜いMCで笑いを取る場面もしばしば。途中再度のインターバルを挟みながらも、ガッツリ最後まで心地良いサウンドを届けてくれた。

アンコールでは、Ready September に村田バンド出身の圭右さん、コイタさんがゲストで入り、<Brandnewday Brandnewsong>、<一本の音楽>、<We Love You>を立て続けに。<一本の音楽>で聴けた圭右さんと近藤氏のツイン・リードに涙した人は、きっと多かったに違いない。きっと村田さんもヴェニューの何処かに降りて来てたんじゃないかな?

…というワケで、近藤さん、コーディネイトご苦労様でした。PIPERは11月にもライヴを演ってくれるそうです。