eddie money

既にご存知の方が多いと思うが、朝一番にエディ・マネーの訃報が入ってきた。現地時間で13日朝に亡くなったという。彼は昨年秋に食道ガンのステージ4と診断されたそうで、それを先月8月にオンエアされたTV番組のインタビューで公表したばかり。享年70歳だった。メディア各所では、サミー・ヘイガーやポール・スタンレー、リック・スプリングスフィールド、ヒューイ・ルイス、フォリナー、スラッシュらがお悔やみを述べている。

エディ・マネーは、地元ニューヨークから元・警察官という異色の経歴でデビューしたアメリカン・ロック・シンガー。大物プロモーターのビル・グレアムに見い出されて78年にデビュー。全米11位になった<Baby Hold On>、同22位の<Two Tickets to Paradise>を皮切りにコンスタントにヒットを出し、ロニー・スペクターとのデュエット<Take Me Home Tonight>が全米4位(86年)。続いて<I Wanna Go Back>、<Walk On Water>、<Peace in Our Time>などをチャート上位へ送り込んだが、90年代に入って徐々に人気に陰りが出た。

エディ・マネーは基本的にポップ・ロック〜産業/アリーナ・ロックの人だったが、ちょっとハスキーな哀愁味のある歌声が特徴。生まれはN.Y.でも、サウンドはハードめの西海岸ロックが似合っていて、楽曲によってはAORチックなものもあった。今年に入って英BGOが出した上掲リマスター4in2盤、すなわち『WHERE 'S THE PARTY』(83年)、『CAN'T HOLD BACK』(86年)、『NOTHING TO LOSE』『RIGHT HERE』も、プロデュースがトム・ダウド、リッチー・ジトー、Kいース.オルセン、マーク・タナー…と、ちょいとソソられる。バックにもアルバム毎に然るべき名前が並んでいて、中身はMr.ミスターが揃って参加とか、トミー・ファンダーバークとか、ブルックリン・ドリームスの2人とか、ドニー・ジェラード(スカイラーク)とか、アレとかコレとか。しかも『NOTHING TO LOSE』のジャケを撮ったのは、ボズ・スキャッグス『SLK DEGREES』やネッド・ドヒニー『HARD CANDY』と同じモシャ・ブラカでないの。

そういえば80年ごろだったか、サンタナの武道館公演を観にいったら、エディ・マネーが前座、なんてこともあった。当時から、日本じゃ前座ナシは当たり前、仮にあっても日本のロック・バンドばかりだったから、「お、本場のライヴみたいだな」と思ったのを覚えている。もちろん今なら、それがビル・グレアムの策略だったと分かるんだけど。

そんなこんなでCDを持っていないアルバムも多かったから、コレが出た時にすぐ購入。まだ全部 聴けてないうちに、この訃報となった。ムム…。

Rest in Peace...