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村上ポンタ秀一 プレゼンツ ジャンク フジヤマ シングスAOR vol.3@目黒 Blues Alley Japan。もうすっかり定着した感のあるジャンクのAORカヴァー・ライヴだが、ポンタさん、岡沢章のベテラン・リズム隊に大忙しの美形サックス奏者:寺地美穂はいつも通り。そして今回は若手鍵盤コンビに、Spicy Kickin'のギター松田肇など。とりわけ、常連の天野清継より若くてロック色の強い松田が入ることでアンサンブルがどう変化するか、ちょっと楽しみにしていた。

チャカ・カーン<What Cha' Gonna Do For Me>をコテ調べ風にキメたあとは、リトル・リヴァー・バンド<Reminiscing>やプレイヤー<Baby Come Back>と、名曲ながらも軽かったりスロウ系だったりのセレクト。続いてもボズ・スキャッグスやボビー・コールドウェルでお馴染みの<Heart Of Mine>、そしてピーター・アレンやリタ・クーリッジで知られる<Don't Cry Out Loud>と、バラード系が続く。続いて今回バック・コーラスを務める早川咲をフィーチャーしての、アル・ジョンソン<I'm Back For More>と、コレまた渋めのチョイス。でも咲嬢の熱演もあって、コレは1st Show のハイライトになった。そしてトッド・ラングレン作でイングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリーがヒットさせた<Love Is The Answer>を挟んで、ジノ・ヴァネリ<Appaloosa>が爆裂。今回はココまで抑えた曲が並んでいたが、やっぱりジャンクには、声量の豊かさを生かした熱唱型の濃ゆい楽曲が一番似合う。

インターヴァル後は、ジャズ・セットの<Fly Me Tp The Mood>でスタート。やっぱりこういう曲でのポンタさんの表現力はひと味違うな。2曲目は通常のバンド・フォーマットに戻ってのドナルド・フェイゲン<I.G.Y.>。これもライヴで演るには難しい曲だけれど、さすが実力派揃いの引き締まったプレイになった。ここで最近ジャンクのライヴでよく歌っている女性シンガー;bAe(ベイ)が迎え入れられ、セルジオ・メンデスやディオンヌ・ワーウィックで知られる<Never Gonna Let You Go>、更にbAeソロでニコレット・ラーソン<Lotta Love>を。もともと華のあるシンガーだし、最初にジャンクのライヴ見たときと違って、だいぶ落ち着きが出てきた気がした。

そして怒涛の名曲ラッシュ。まずは寺地嬢のサックスが艶やかなジノ・ヴァネリ<イJust Wanna Stop>、アリーナ・ロック調のパワー・チューンであるレイ・ケネディ<You Oughta Know By Now(ロンリー・ガイ)>、ジャンクが客席を練り歩いて盛り上げたホール&オーツ<Private Eyes>、そしてダンサブルなアヴェレイジ・ホワイト・バンド<Let's Go Round Again>と畳み込み、ノリノリで本編終了。アンコールでは、ファイアー・ホーンズのAtsuki(tr)も参加して、山下達郎カヴァー<Solid Slider>、ラストにジャンクの名曲<秘密>がプレイされ、最後はオリジナルで締める意地を見せた。

このところ、若いメンバーを引き連れてのライヴ・ハウス周りでオリジナル、ここ Blues AlleyではAORカヴァーの企画ライヴ、というパターンがデフォルト担っている感のジャンク。カヴァーが多い分、歌い込み不足の覗く楽曲も散見するものの、彼にはそれを補う声の強さがある。だからこうした企画ライヴは、もうAORだけに限らず、そろそろ幅を広げていってもイイのかな?というのが個人的感想だ。あの声で聴いてみたいロックやソウルの名曲は、まだ数限りなく存在しているのだから。

さてデビュー10周年を迎えるこの後は、12月にアニヴァーサリー・スペシャル・2デイズが控えている。その1日目は、シティ・ポップの名曲とジャンクのシングル曲を中心にお届けする予定で、今カナザワがサポートしている今井優子がゲスト出演。こちらも楽しみ

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