cool million_stronger

Sparkling☆CherryのCherry、yoshiro と一緒に Inter FM897で展開中のDJ OSSHY『RADIO DISCO』に出演。スタジオへ向かう車中では、Cool Million の新作『STRONGER』を爆音で鳴らし、ひとりで気分アゲアゲ。う〜ん、正しい選択じゃ

クール・ミリオンとは、デンマークのフランク・ライルととドイツのロブ・ハートが結成したディスコ/モダン・ファンク・プロジェクト。ユージン・ワイルド、メリサ・モーガン、ペギー・ブルー、リロイ・バージェス、リーナ・スコットら往年の名R&Bシンガーたちをフィーチャーして聴かせる80's ブギー・サウンドは、10年代初頭からその筋の先物買いの間で話題になっていたらしい。脚光を浴びたのは、グレン・ジョーンズやマーク・サダーン、ギャヴィン・クリストファー、ポーター・キャロル Jr.(元アトランティック・スター)、マイケル・ジェフリーズ(元タワー・オブ・パワー/ジェフ・ローバー)らが歌った15年作『SUMTHIN' LIKE THIS』から。タキシードがデビューして注目された時に、「オイオイ、こっちの方が先だゼ」と名前が知られるようになった。

ザッと比較すると、ゲスト・シンガーを迎えているだけあって、タキシードより本格派。ただしサウンド・メイクは打ち込みメインなので、インコグニートのようなバンド感はない。でもそれがニュー・ジャック・スイング登場前のR&Bシーンに合致するトコロ。タキシードの魅力を知った若い世代がクール・ミリオンになびくのは、時間の問題だった。

この『STRONGER』は、右上に『V』とある通り、5枚目のオリジナル・アルバム。世間では通算6枚目とされるけど、これはリミックス集『THE TOM MOULTON SESSION』を数に入れての話のようだ。今回の目玉は、D-Trainが歌うタイトル曲と<Slow Burn Love>。タイトル曲はリード曲として先行リリースされ、12インチも切られて早々に話題になった。疾走感がすばらし〜! まさにD-Train 健在だ。アーバン・ミディアムの後者は、ジックリと唄い込んでます。

個人的にツボなのは、UKの女性シンガー:レイチェル・マシューズが歌うメロウ・ミディアム<Skin Tight>、メイズ feat.フランキー・ビヴァリーを髣髴とさせる<Save Your Love>あたり。他にもナイル・ロジャース風のギター・カッティング、ZAPPを思わせるヴォコーダー使いなど、当時のエッセンス満載。ひと昔前なら完全に「古い」「ダサい」と言われるサウンドが、いま一番新しいというのも面白いやね。