『日本の編曲家』『杉山清貴☆ オメガトライブ 35年目の真実』『作編曲家 大村雅朗の軌跡1951-1997』などを上梓している研究家:梶田昌史さんプロデュースによる、M-Kajita Collection 2019『今井優子 ONE NIGHT SPECIAL 〜原点回帰1987〜』@渋谷JZ BRAT。今日は一日、そのスタッフを務めさせていただいた。大型台風の接近で、遠方からのお客様の予約キャンセルが相次ぐ中、それでも熱心なファンにお集まり頂いて、何とか開催。ライヴの詳細は、こちらのオフィシャル・ブログ をご覧いただくとして、ココでは少々クリティカルな目線で。
今回の梶田氏企画は、今井優子とも親交のあるベテラン・ミュージシャンを招集して、最近はほとんど歌わない彼女のデビュー当時の曲、初期レパートリーをお送りする内容。20代前半のレパートリーは、どれもキーの高い楽曲ばかりなので、歌うのがキツイ。それで最近のライヴではスルーしていたそうだが、今回はせっかく頂戴したお話。MCでも話していた通り、ちょっと気は重かったらしいけど、ファンの皆さんからの期待があるのも分かっているので、ココは開き直って歌うコトにしたそうだ。でもサスガ、肝っ玉優子さん その気になれば、多少声がキツくてもシッカリ歌えてしまう…。イヤ、歳を重ねた分、当時よりもチョイと色艶を含んだ歌声になって、より魅力が増した気さえするのだ。音域が広いというよりキーの問題だから、高音域でステイするナンバーが多く、珍しく声が引っ繰り返りかけたりした楽曲があったものの、それも軽くご愛嬌。ヴォイス・トレーナーの所へ足繁く通って高音が出るよう喉を鍛える、なんてコトもなく、サクッと当時の楽曲を歌えてしまうのがスゴイところだ…(MCは天然だけど…)
今回のバンド・メンバーは、上掲フライヤーにもある通り、こんな豪華メンバー。
安部 潤 (kyd)
角田 順 (g)
富倉安生 (b)
宮崎まさひろ (ds)
木戸やすひろ/比山貴咏史 (cho)
安部さんは最新作『IT'S MY TIME TO SHINE』のサウンド・プロデューサー/アレンジャーで、最近は何度もライヴ・サポート。角田さんは もんた&ブラザーズや長渕剛のサポートが有名。スタジオ・セッションも数多く、デビュー当時の優子作品でもギターを弾いていた。今回のライヴでは、トーク・ボックスを駆使。ジャズ系ギタリストとは違ったロック寄りのプレイで貢献してくれた。富倉・宮崎のリズム・コンビは松下誠さん率いるパラダイム・シフトのメンバーで、優子さんと親しい濱田金吾さんのライヴでお馴染み。優子さんが大ファンであるEPOの全盛期、村上ポンタさんとツアー・バンドを組んでいたのが富倉さんだった。コワモテだけど話すと優しいオジサマで、安定感のあるベースに定評がある。宮崎さんは Sparkling☆Cherryのサポートでもお世話になっているけれど、何と言っても、長きに渡って高中正義グループの大黒柱を務める人。デビュー当時の松田聖子のセッションにも参加していた。そしてコーラスの木戸/比山コンビは、スタジオ・シンガーの重鎮。ノー・クレジットながらオメガトライヴではレコーディングのほとんどを歌っていたし、ライヴでも影コーラスを取っていたそうである。今井周りで2人揃うのは初めてだけれど、実はそれぞれにライヴやスタジオで彼女と共演していたようだ。
2ndセットでは、その木戸さん、比山さんをフィーチャー。比山さんさんはデュエットで、杏里&マイケル・フランクス<Antonio's Song>をウェットにカヴァーした。色々なリメイクがある曲だけれど、このアレンジは究極に洗練度が高く、それを選んで持ってきた比山さんのセンスに脱帽。木戸さんは一昨年に発表した約40年ぶりのソロ・アルバム『KID 65〜奇跡のかけら』からのオリジナル曲を披露。優子さんはコーラスに回り、比山さんと一緒に贅沢なハーモニーを聴かせてくれた。
皆さん、若いミュージシャンのようなハジケっぷりはなくとも、円熟のプレイでドッシリとしたバンド・アンサンブルで優子さんをサポート。とてもレアな、コクの深いショウになった。企画してくれた梶田さん、そしてメンバーの皆さんに感謝。
《1st set》
1. 悲しみのペイブメント
2. Day Up Heart
3. Hotel Twilight
4. Yuriの帰国
5. 殺したいほどTonight
6. さよならを言わせて
7. Airport
《2nd Set》
1. 恋しくて
2. 倦怠期なら Let’s take it esey
3. I Wish...
4. Antonio’s Song(Duet with 比山貴咏史)
5. Julia(vocal:木戸やすひろ)
6. It’s my time to shine
7. Love Squall
《Encour》
1. 真夜中のドア
今回のバンド・メンバーは、上掲フライヤーにもある通り、こんな豪華メンバー。
安部 潤 (kyd)
角田 順 (g)
富倉安生 (b)
宮崎まさひろ (ds)
木戸やすひろ/比山貴咏史 (cho)
安部さんは最新作『IT'S MY TIME TO SHINE』のサウンド・プロデューサー/アレンジャーで、最近は何度もライヴ・サポート。角田さんは もんた&ブラザーズや長渕剛のサポートが有名。スタジオ・セッションも数多く、デビュー当時の優子作品でもギターを弾いていた。今回のライヴでは、トーク・ボックスを駆使。ジャズ系ギタリストとは違ったロック寄りのプレイで貢献してくれた。富倉・宮崎のリズム・コンビは松下誠さん率いるパラダイム・シフトのメンバーで、優子さんと親しい濱田金吾さんのライヴでお馴染み。優子さんが大ファンであるEPOの全盛期、村上ポンタさんとツアー・バンドを組んでいたのが富倉さんだった。コワモテだけど話すと優しいオジサマで、安定感のあるベースに定評がある。宮崎さんは Sparkling☆Cherryのサポートでもお世話になっているけれど、何と言っても、長きに渡って高中正義グループの大黒柱を務める人。デビュー当時の松田聖子のセッションにも参加していた。そしてコーラスの木戸/比山コンビは、スタジオ・シンガーの重鎮。ノー・クレジットながらオメガトライヴではレコーディングのほとんどを歌っていたし、ライヴでも影コーラスを取っていたそうである。今井周りで2人揃うのは初めてだけれど、実はそれぞれにライヴやスタジオで彼女と共演していたようだ。
2ndセットでは、その木戸さん、比山さんをフィーチャー。比山さんさんはデュエットで、杏里&マイケル・フランクス<Antonio's Song>をウェットにカヴァーした。色々なリメイクがある曲だけれど、このアレンジは究極に洗練度が高く、それを選んで持ってきた比山さんのセンスに脱帽。木戸さんは一昨年に発表した約40年ぶりのソロ・アルバム『KID 65〜奇跡のかけら』からのオリジナル曲を披露。優子さんはコーラスに回り、比山さんと一緒に贅沢なハーモニーを聴かせてくれた。
皆さん、若いミュージシャンのようなハジケっぷりはなくとも、円熟のプレイでドッシリとしたバンド・アンサンブルで優子さんをサポート。とてもレアな、コクの深いショウになった。企画してくれた梶田さん、そしてメンバーの皆さんに感謝。
《1st set》
1. 悲しみのペイブメント
2. Day Up Heart
3. Hotel Twilight
4. Yuriの帰国
5. 殺したいほどTonight
6. さよならを言わせて
7. Airport
《2nd Set》
1. 恋しくて
2. 倦怠期なら Let’s take it esey
3. I Wish...
4. Antonio’s Song(Duet with 比山貴咏史)
5. Julia(vocal:木戸やすひろ)
6. It’s my time to shine
7. Love Squall
《Encour》
1. 真夜中のドア