Light Mellow presents 音盤&トーク・ライヴ vol.17 @神田神保町 楽器カフェ『スティーヴ・ガッド 歌モノ特集』。終了しました。ご多忙中にご来場いただきました皆さま、どうもありがとうございました。お客様の入りはちょっと寂しかったですが、常連さんに加えて懐かしい顔が集まってくれ、充実の内容でお届けできたのではないかと思っています。
《play list》
1. The Hustle / Van McCoy
2. 50 Ways To Leave Your Lover / Paul Simon
3. I Wanna Be Where You Are / Melissa Manchester
4. Trust Yourself / John Hall
5. Complicated Times / Frank Weber
6. Make Every Day Count / N.Y.C.C.
7. Seven Steps To Heaven / Ben Sidran
8. Street Side / Dr.John
9. Spy / Carly Simon
10. Spain / Al Jarreau
11. Kafka / The Manhattan Transfer
12. Love Lies / Michael McDonald
13. No Time For Talk / Christopher Cross
14. In The Name of Love / Ralph McDonald
15. Aja / Steely Dan
すぐ近くに住んでいたギャップ&チャック・マンジョーネのアルバムでプレイした後、73〜4年ごろからニューヨークのセッション・シーンで頭角を現してくるガッド。当然最初はCTIのようなジャズ・クロスオーヴァー作品が中心で、歌モノは意外なロック系とかが多いが、やはりヴァン・マッコイのセッションがキッカケになってスタッフが誕生し、急速に知名度が高くなっていく。早くからガッドに目を付けてずーっと面白く使っていくのが、ポール・サイモン。メリサ・マンチェスターとか、今回はお掛けできなかったバーブラ・ストライサンド『GUILTY』とかは、意外な参加作品といえる。ジョン・ホールはクルセイダーズに割り込んだようなキャスティング。フランク・ウェーバーやゴスペルのN.Y.C.C.(New York Community Choir)は、隠れた歌モノ名演だろう。
ガッドを好んで歌モノに起用するプロデューサーには、トミー・リピューマやマイク・マイニエリを筆頭に多数いて、ベン・シドランやドクター・ジョンのホライゾン作品はその一例。カーリー・サイモンのこの曲は、アリフ・マーディン制作下で、ガッドとリック・マロッタがツイン・ドラムを叩いている。
しかし何と言っても、歌モノでガッドのドラミングを最大限に生かしたのはジェイ・グレイドンだ。アル・ジャロウは<Spain>と<Easy>で、どちらを掛けるかメチャ悩んだ。ガッドとグレイドンの組み合わせなら、ジャロウ3枚、マントラ『MECCA FOR MODERNS』、ディオンヌ・ワーウィック『FRIENDS IN LOVE』は必聴。ガッドとジェフ・ポーカロの使い分けが最大の焦点ながら、実はガッドの主な対抗馬は、ジャロウ『THIS TIME』ではポール・ハンフリー、ディオンヌではマイク・ベアードなのよ(参加はしてるが1曲だけとか)。
マイケル・マクドナルドとかクロストファー・クロスは、あまりガッドのイメージがないようだけど、実際は結構炸裂してます。ラルフ・マクドナルドはガッドにカウベルで合いの手を入れるパーカッション奏者という印象だが、実際はグローヴァー・ワシントンJr.やロバータ・フラック、ナベサダなど、親方プロデューサーとしての存在感が大きい。ガッドのソロ作というと、84年の日本制作盤『GADDABOUT』が初リーダー作として知られているが、実はその直前にお蔵入りしてしまった幻のリーダー作がある(フィニッシュしたかどうかは不明)。そのプロデュースがラルフだった(『GADDABOUT』はデヴィッド・マシューズ)。その時の収録予定曲の断片は、ラルフのソロ作『UNIVERSAL RHYTHM』や『SURPRIZE!』に収められている。ビル・ウィザースがヴォーカルを取る<In The Name of Love>は、その前者から。もっともガッドのソロ作予定曲ではなかったけど…
そして最後は、言わずと知れたスティーリー・ダン<AJA>を、レーザーターンテーブルによる爆音でフルコーラス。皆さん、ただただ聴き入っておられました。
…というワケで、次回 の音盤&トーク・ライヴ vol.18は、12月13日(金)、同じ神保町・楽器カフェにて。テーマは年末最後なので、『アナログ限定 2019年収穫祭』。新作、レア盤、発掘盤、オビ盤など、カナザワが今年手に入れたアナログ盤の中からお気に入りを選んで、またまたレーザーターンテーブルでお聴かせします。乞うご期待。詳細はまたブログ、facebookでお知らせしますが、まずはスケジュールの確保、よろしくお願いいたします。
1. The Hustle / Van McCoy
2. 50 Ways To Leave Your Lover / Paul Simon
3. I Wanna Be Where You Are / Melissa Manchester
4. Trust Yourself / John Hall
5. Complicated Times / Frank Weber
6. Make Every Day Count / N.Y.C.C.
7. Seven Steps To Heaven / Ben Sidran
8. Street Side / Dr.John
9. Spy / Carly Simon
10. Spain / Al Jarreau
11. Kafka / The Manhattan Transfer
12. Love Lies / Michael McDonald
13. No Time For Talk / Christopher Cross
14. In The Name of Love / Ralph McDonald
15. Aja / Steely Dan
すぐ近くに住んでいたギャップ&チャック・マンジョーネのアルバムでプレイした後、73〜4年ごろからニューヨークのセッション・シーンで頭角を現してくるガッド。当然最初はCTIのようなジャズ・クロスオーヴァー作品が中心で、歌モノは意外なロック系とかが多いが、やはりヴァン・マッコイのセッションがキッカケになってスタッフが誕生し、急速に知名度が高くなっていく。早くからガッドに目を付けてずーっと面白く使っていくのが、ポール・サイモン。メリサ・マンチェスターとか、今回はお掛けできなかったバーブラ・ストライサンド『GUILTY』とかは、意外な参加作品といえる。ジョン・ホールはクルセイダーズに割り込んだようなキャスティング。フランク・ウェーバーやゴスペルのN.Y.C.C.(New York Community Choir)は、隠れた歌モノ名演だろう。
ガッドを好んで歌モノに起用するプロデューサーには、トミー・リピューマやマイク・マイニエリを筆頭に多数いて、ベン・シドランやドクター・ジョンのホライゾン作品はその一例。カーリー・サイモンのこの曲は、アリフ・マーディン制作下で、ガッドとリック・マロッタがツイン・ドラムを叩いている。
しかし何と言っても、歌モノでガッドのドラミングを最大限に生かしたのはジェイ・グレイドンだ。アル・ジャロウは<Spain>と<Easy>で、どちらを掛けるかメチャ悩んだ。ガッドとグレイドンの組み合わせなら、ジャロウ3枚、マントラ『MECCA FOR MODERNS』、ディオンヌ・ワーウィック『FRIENDS IN LOVE』は必聴。ガッドとジェフ・ポーカロの使い分けが最大の焦点ながら、実はガッドの主な対抗馬は、ジャロウ『THIS TIME』ではポール・ハンフリー、ディオンヌではマイク・ベアードなのよ(参加はしてるが1曲だけとか)。
マイケル・マクドナルドとかクロストファー・クロスは、あまりガッドのイメージがないようだけど、実際は結構炸裂してます。ラルフ・マクドナルドはガッドにカウベルで合いの手を入れるパーカッション奏者という印象だが、実際はグローヴァー・ワシントンJr.やロバータ・フラック、ナベサダなど、親方プロデューサーとしての存在感が大きい。ガッドのソロ作というと、84年の日本制作盤『GADDABOUT』が初リーダー作として知られているが、実はその直前にお蔵入りしてしまった幻のリーダー作がある(フィニッシュしたかどうかは不明)。そのプロデュースがラルフだった(『GADDABOUT』はデヴィッド・マシューズ)。その時の収録予定曲の断片は、ラルフのソロ作『UNIVERSAL RHYTHM』や『SURPRIZE!』に収められている。ビル・ウィザースがヴォーカルを取る<In The Name of Love>は、その前者から。もっともガッドのソロ作予定曲ではなかったけど…
そして最後は、言わずと知れたスティーリー・ダン<AJA>を、レーザーターンテーブルによる爆音でフルコーラス。皆さん、ただただ聴き入っておられました。
…というワケで、次回 の音盤&トーク・ライヴ vol.18は、12月13日(金)、同じ神保町・楽器カフェにて。テーマは年末最後なので、『アナログ限定 2019年収穫祭』。新作、レア盤、発掘盤、オビ盤など、カナザワが今年手に入れたアナログ盤の中からお気に入りを選んで、またまたレーザーターンテーブルでお聴かせします。乞うご期待。詳細はまたブログ、facebookでお知らせしますが、まずはスケジュールの確保、よろしくお願いいたします。