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ほぼ一日、仕事部屋に籠っての事務的作業。からの、夜は来年に向けての軽飲みミーティング。二次会は久々のソウル・バーで終電間際まで。クルマで動くことがほとんどのカナザワなので、こういうのは久しぶりだワ〜

昼間、PCに向かいながら聴いていたのは、リリースされたばかりのELO最新作『FROM OUT OF NOWHERE』。とてもニュー・アルバムとは思えぬほど、70〜80年代全盛期そのまま。名義は単なるELOからジェフ・リンズ・ELOへと変わっているけど、最初期を除けば所詮ジェフ・リンのワンマン・バンドなので、改称ほどの違いはない。70年代は実際にストリングスをメンバーに加えた大編成、その後は弦がシンセサイザーに置き換わっていき、現在はジェフ・リンがほぼすべての楽器をプレイする。もちろん作編曲・プロデュースも彼自身だ。

ジェフ・リンズ・ELOとしては、15年の『ALONE IN THE UNIVERSE』から4年ぶり。でもその間にウェンブリーでのライヴが作品化されたり、ロックの殿堂入りのニュースなどあり、お久しぶり感は全然ない。でもそれ以上に、ジェフ・リン・ワールドが変わってないのよ。古臭くなってない、とか、未だ新鮮とかじゃなく、シームレスであの頃に繋がっているような…。それこそ『OUT OF THE BLUE』(77年)と『DISCOVERY』(79年)の間にコレが出ていた…、そんな錯覚さえ覚える。これほどの感覚は『ALONE IN THE UNIVERSE』の時にはなかったから、今回の新作はそれだけよくできてる、ってコトだろう。

10曲32分という尺も、「えっ、もう終わっちゃったの?」ってなモン。その短さに軽く驚きつつ、「だったらもう1回」と再びプレイする。見事ジェフ・リン・マジックにヤラレてますね

そういえば、昨年アナログとデジタルのみで発売されていた『SECRET MESSEGE』35周年記念盤が、今月末、日本のみで初CD化される。この記念盤は、ジェフが83年当時2枚組でリリースする予定だったものを、当初の構想通りの曲数・曲順(6曲追加収/ CDは1枚に収録)リリースしたもの。レコード会社の反対でシングル・アルバムとして発表された『SECRET MESSEGE』だったから、ジェフはこの記念盤で溜飲を下げたワケです。それが世界初CD化されるので、ファンならコチラも併せて。