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最近かなり精力的に活動されている南佳孝さん。カナザワもその恩恵に預かり、昨年 LIVE Light Mellow Vo.2 にご出演いただいたり、ライヴにお邪魔するなど、嬉しいご縁が続いている。この12月17日には、初めてとなる冠イベント『南佳孝フェス 〜 I WILL 69 YOU』(現在69歳なのに引っ掛けたそうだ)を EX THEATER六本木で開催。小原礼(b) 鈴木茂 (g) 住友紀人 (sax) 松本圭司 (pf) 屋敷豪太 (dr) というバック・メンバーに、太田裕美/尾崎亜美/斉藤和義/杉山清貴/鈴木みのり という豪華ゲストが出演する予定だ。その前哨戦…、というワケではないだろうが、好評のカヴァー・アルバム第2弾『ラジオな曲たち II』が先月末にリリースされた。

このシリーズは、佳孝さんが関西でパーソナリティを務める FM COCOLO『NIGHT AND DAY』とのコラボレーション企画。番組内の名物企画 "レディオソロイズム" で毎週1曲お届けしている洋楽・邦楽の名曲カヴァーを、豪華ミュージシャンでシッカリ録音し直して作品化したものだ。これまで200曲以上をオンエアしてきたこのコーナーから、前作『ラジオな曲たち』が誕生。それが好評を呼んだことから、こうして第2弾が作られた。

自らセレクトしたという収録曲は以下の通り。

1. Everybody Wants To Rule The World(ティアーズ・フォー・フィアーズ)
2. 悪い夢/ These Foolish Things(ジャズ・スタンダード)
3. Every Breath You Take(ポリス)
4. ウイスキーが、お好きでしょ(石川さゆり 他)
5. For Once In My Life(スティーヴィー・ワンダー 他)
6. Boom Boom(ジョン・リー・フッカー/アニマルズ)
7. 1000のバイオリン(ザ・ブルーハーツ)
8. エイリアンズ(キリンジ)
9. Blue Bayou(ロイ・オービソン/リンダ・ロンシュタット)
10. 歩いて帰ろう(斉藤和義)
11. While My Guitar Gently Weeps(ビートルズ)
12. All I Have To Do Is Dream(エヴァリー・ブラザーズ)
13. 接吻 Kiss(オリジナル・ラブ)
4. Sweet Memories(松田聖子)

如何にも佳孝さん、というチョイスから、知己にあるアーティストの楽曲もあれば、ポリスやティアーズ・フォー・フィアーズといった意外な80's作品まで。しかも「80年代の英国ロックは完成度が高いのが多くて、もう一回聴き込んでみたい」なんて発言も。一方でルーツ的な<Boom Boom>は、ブルース・ギタリストの内田勘太郎(憂歌団)との濃密デュオで、熱い雄叫びを上げちゃう佳孝さんに会える。あぁ〜、佳孝さん、自由だわぁ

サポート陣にも清水信之(prg, aree)、 梶原順(g)、伊藤ハルトシ(g)、小笠原拓海(ds)、松本圭司(kyd)など、知り合いがたくさん。

基本的に佳孝クオリティ、そして従来のイメージは守られているけれど、時折ハメを外してしまう生身の佳孝さんが顔を出す。そこが何かイイんだな。