simply red_blue eyed

ベイベェ〜〜〜〜〜 Yeah
ノッケのこのひと節で、このアルバムが良い出来なのが分かった! まさに気合入りまくり。タイトルもズバリ『BLUE EYED SOUL』。来年60歳を迎えるにあたり、超本気のミック・ハックネルがココにいる。おぉ、ジャケットには、グループ歴代2人目となる日本人メンバー:ケンジ・ジャマーこと鈴木賢司(g)の姿もあるではないか。

いつもハスに構えて入りシニカルなイメージだったハックネル。実質的なワンマン・バンドなのに、2010年に一度解散してソロ活動を開始。当人にしたら、重くなった看板を外して自由になりたかったのかもしれないけれど、周りはほとんど同一視していて、あまり意味はなかった。ロッド・スチュワートの代役としてフェイセズのツアーに参加したのは驚いたけど、結局5年後にシンプリー・レッドを復活。いい加減カドが取れてきたか、近年はなかなかイイ感じで、自然体のままリキまずに、伸び伸び歌っている感じがする。曲によっては若干下世話な感があるものの、そこが逆に70年代前半のレトロ・ソウル感を運び込んでいたりして、作為的なところがない。

本編は全10曲、すべてミック・ハックネル作。プロデュースは盟友のアンディ・ライト。ロンドンにあるマーク・ノップラーのブリティッシュ・グローブ・スタジオで、一発録りに近い形でレコーディングされたそうだ。自分が手にしたのは、リミックスなど5曲入りのボーナスCDが付いた2枚組デラックス盤。アナログは通常のブラック・ヴァイナルに、パープルのカラー・ヴァイナルも用意されているらしい。当ブログで春頃にピックアップしたオーケストラとのライヴ盤『SYMPHONICA IN ROSSO』は英国/ヨーロッパのみのリリースに止まったようだけれど、果たしてコレは国内盤 出るのかな?