crac

ワハハハ、コレだからレコ掘りは止められんッ DJたちが騒ぐような一発屋ならぬ一曲屋には、もう全然オドロかないカナザワだれど、アルバム丸ごと愛せるような激レア・アイテムが、まだこうして発掘されるのだから…リイシューしたのは、UKのKing Undrground というインディ・レーベル。現時点ではヴァイナルのみの復刻のようで、某ユニオンのサイトを見ても、どういうグループかはおざなりにしか書かれていない。

曰く、CRACというのは、創設メンバーの頭文字を取ってバンド名にしたとか、キャリア初期は主にニューヨークの "BIG DADDY'S" というナイト・クラブで演奏をしていて、早々にクラブの人気バンドになったとか。その後メンバーの変更や追加を経てキャリアを積むうちにニューヨーク・エリア全域に活動領域を広げ、ついにはメルバ・ムーアら有名ミュージシャンのサポートや共演をするまでに至ったとか。

再発盤にはもう少し詳しい解説がついていて、ベース/ヴォーカルのリック・クーア、ドラムのトミー・ロザーノ、鍵盤のラリー・アーロッタ、リード・シンガー/パーカッションのリッキー・シショルムの4人で74年に結成されたとある。2〜3年後にシングルを出したようだが、コレは詳細不明。80年になって上掲アルバム『ALL FOR YOU』を自主リリースしたようだ。最終ラインアップのうち、結成メンバーでもあるリック・クーアはアウトロウズに加入、82年にはCCMに転身して数多くのソロ・アルバムを出している。また途中参加のシンガー/パーカッション奏者マット・グリーリーは、解散間際のシー・レヴェルのメンバーになった。どちらもサザン・ロック系譜なのは、単なる偶然かしらね?

パーカッションがいるということで、サンタナっぽい楽曲があるけれど、全体的にはクロスオーヴァー・スタイルの洗練されたメロウ・グルーヴ〜シティ・ファンク。 インスト・ナンバーも軽快にキメちゃって、なかなかの実力派だ。中にはメイナード・ファーガソンのサポートに付いた者もいたようで。でも中核メンバーだったらしいクーアのCCM期のアルバムは、ほとんどB級産業ロックみたいなので、キャリア初期にこんなイカしたバンドを組んでいたとは知らなかった。

YouTubeに1曲上がっていたので、下に貼っておきます。こちらはミディアム・チューンながら、自主盤にしてはシッカリ作ってあるのが分かるはず。よく見ると、ボブ・ジェイムスのタッパン・ジーで活躍したジェイ・チャタウェイ、それにJ.ガイルズ・バンドやエルヴィン・ビショップ、ジョー・ウォルシュなどを手掛けたアラン・ブレイゼックらが楽曲ごとにプロデュースしてました。