rush live

年明けから訃報が続きます。今朝、朝イチで飛び込んできたのは、ラッシュのドラマー:ニール・パート逝去の知らせ。3年ほど前から脳腫瘍を患って闘病生活を送っていたが、1月7日、米西部カリフォルニア州サンタモニカで亡くなったという。享年67歳。

40年のキャリアを誇るラッシュなだけに、時期によって多少音楽性を変化させてきたが、カナザワがラッシュをよく聴いていたのは、一番初期のハード・ロック期。76年の『2112』を初めて聴いて、そのあと出たライヴ盤『ALL THE WORLD'S STAGE(世界を掛るロック)』はそれなりに愛聴した。当時はよくレッド・ツェッペリンのフォロワー的に紹介されていたこと、高校生になったカナザワが自分にフィットする新しいハード・ロック・バンドを探していて、出会ったバンドのひとつのがラッシュだった。

そのあとプログレ色を強めたラッシュだったが、自分が好きな英国産プログレとはちょっとベクトルが違っていて、そこで少し距類ができ…。一応『PERMANENT WAVES』(80年)あたりまで聴いていたけど、その後は自分がAORにハマって行ったため、なぞる程度にしか聴かなくなってしまった。ゲディ・リーの甲高い歌声が少し苦手、ということもあったと思う。

でも手数がハンパないニール・パートのドラムは、スゲェ〜!と思って聴いていたな。ラッシュというユニークなバンドにいたからこそ最大限に活かせられたスタイルだし、本人もそれを自覚していたのか、外部の仕事はほとんどやっていない。でも例えば、 ジノ・ヴァネリやフランク・ザッパあたりと組んでたら面白くなってたかもしれない、と思う。そう書いていたら、ヴィニー・カリウタはニールのセッション・マン版、なんて思えてきた。

と同時にニールの凄かったところは、作詞能力に長けていて、ラッシュのコンセプト・メイカーにもなったところ。オリジナル・メンバーではないけれど、そうした点からもラッシュに求められた人材だったのだろう。

Rest in Peace...