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毎年の年初め恒例イベント、未唯 mieさん“Pink Lady Night” の10周年記念『新春 “Pink Lady Night” 10th Anniversary Special』@日本橋三井ホール に参戦した。振り返ってみたら、まだ正月開催ではなかった2010年6月の初回公演と、諸事情で参加できなかった2016年を除いて、10回中8回参加。取り立ててピンク・レディー・ファンではない自分なのによくぞ、と思うが、誰もが知ってる大ヒット曲ばかりだし、実は音楽的に深〜いのにエンターテイメントとしても超一級だから、何度観ても飽きないのだ。まして今年はアニバーサリー企画の初ホール公演。観に行かないワケにはいかないでしょう。

ライトが落ちて登場したのは、石笛による正月らしい Overture。奏者が捌けると、純白の艶やかな衣装を纏った未唯mieさんが登場し、<Peter Gun>のリフに乗った<S.O.S.>でショーの幕が上がる。プロデューサー:仙波清彦師匠を筆頭に、久米大作(arr/kyd)、村上“ポンタ”秀一(ds)、白井良明(g)、バカボン鈴木(b)、村田陽一(tb)、高橋香織(violin)に2コーラス、雅楽のカルガモーズ、ラテン/インド/韓国といった各国の鳴りモノ奏者など、バンドの総勢20数名。レギュラーのBlues Alley Japanでは、仙波師匠がステージからハミ出してコンダクターを務めていたけれど、広いステージにこの大勢のメンバーが横にズラリ並ぶと、それだけで壮観な眺めだ。

とにかくどの曲も奇天烈でぶっ飛んだアレンジがサイコーに面白いが、キング・クリムゾン<21世紀のスキッツォイド・マン>に始まり、ディープ・パープル<Burn>のギター・リフでロックン・ロールに突入する<透明人間>、マイケル・ジャクソン<Thriller>を下地にした<モンスター>、音頭と4ビートを綯い交ぜにした<サウスポー>、タンゴをベースにした<UFO>、ビーチ・ボーイズ<Good Vibration>を鋳込んだ<渚のシンドバッド>、クール&ザ・ギャング<Jungle Boogie>を拝借しての<ウォンテッド>、そして極め付け:5拍子の<ペッパー警部>などなど、聴きどころ盛り沢山。

そしてココで未唯mieさんが、今度は真っ赤な衣装に衣替え。と同時にパーカッションが乱舞するラテン・テイストの<カルメン'77>でエンディングへ向け疾走開始し、全米トップ40入りした<Kiss In The Dark>、<マンデー・モナリザ・クラブ>で大盛り上がり。そしてアンコールは、ヴィレッジ・ピープル<In The Navy>をスカのビートとマーチでアレンジした<ピンク・タイフーン>で爆発する。

とにかく全編、抱腹絶倒、驚天動地のミクスチャーぶり。ピンク・レディーの曲を知っているだけで十分に楽しめるが、更にいろいろな音楽のエッセンスを知っていると、楽しみ方が何倍にも増幅される。しかも大人の遊び心に溢れているのだ。何度もこのライヴを観ていると、実はヴァイオリンやトロンボーンはかなり自由度が高いことも分かってくるし、観る度に何か新しい発見がある。入れ替え制2ステージでもないから、プレイリストはたっぷり2時間。メロウな<ジパング>は、久しぶりに聴けた。
あれだけの衣装を身につけて動き回り、しかも熱唱する未唯mieさんのバイタリティも、相当なモノだな。

また今回は初のホール・ライヴということで、初めてこのショウを観に来た、という方が少なくなかったはず。コア・ファンで埋まってしまうことがないから、記念公演であることとは別に、ホールで演る意味は小さくなかったと思う。

以下、今回のセットリストと共に、過去の Pink Lady Night から代表曲の映像を貼っておく。明日のアフター・パーティも楽しみ。

〜Overture〜
1. S.O.S.
2. カメレオン・アーミー
3. 透明人間
4. モンスター
5. UFO
6. サウスポー
7. Strangers When We Kiss
8. ジパング
9. 渚のシンドバッド
10. ウォンテッド
11. ペッパー警部
12. オレカマ〜カルメン '77
13. Kiss In The Dark
14. マンデー・モナリザ・クラブ
= Encour =
15. ピンク・タイフーン