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11月に出ていたブッカー・T・ジョーンズの最新作。どうやら国内盤はスルーされちゃったようですね。内容は、最近出した初の自伝『TIME IS TIGHT:My Life, Note by Note』のサウンドトラック的一枚で、ブッカー・Tが関わってきた楽曲の新録・再演を中心に構成されている。

収録されているのは、ブッカー・Tの初レコーディングらしいルーファス&カーラ・トーマス<Cause I Love You>、当ブログのお客様には馴染みがありそうな81年のソロ・アルバム・タイトル曲<I Want You>、12歳の時に教会でマヘリア・ジャクソンの伴奏でピアノを弾いた思い出深い<Precious Lord>、ブッカー・Tがプロデュースしたカルロス・サンタナのソロ作『HAVANA MOON』のタイトル曲(チャック・ベリー作)、同じくブッカー・T 制作によるウィリー・ネルソン『STARDUST』のタイトル曲、ブッカー・T& The MGズの大ヒット<Time Is Tight>、そして今はバック・バンドでプレイしている息子テディ・ジョーンズをフィーチャーした新曲が2曲など。シンガーはブッカー・T自身で歌う曲もあるが、超実力派新人たちを楽曲ごとに起用して割り振っている感が強く、よく知る名前はオーティス・レディングのデビュー曲<These Arms of Mine >を歌うタイ・テイラー(ヴィンテージ・トラブル)くらいか。あー、時間があったら、ヴィンテージ・トラブル観に行きたかったな。

バックの演奏陣には、スティーヴ・フェローニ(ds)やレニー・カストロ(perc)も参加。でも基本は自身の古〜いキャリア・ソングを、如何に今様にカッコよく聴かせるか、というところに主眼がある。それなのに安易にラップを入れたり、ヒップホップに擦り寄ったりせず、ベテラン・ミュージシャンとしての矜持をシッカリ表現しながら、一方で世代を超越していけるヴィンテージな音を提示した。ブッカー・T もハモンドの音も、見事なくらい健在です。