yuma hara_brazilian rhyme

現在のJ-POPシーンにあって、最も忙しくしている超有望なセッション・ギタリスト:Yuma Hara(原ゆうま)の最新シングル。今まで7インチ・ヴァイナルのリリースしかなかったが、ストリーミングでも解禁になったようで、まずは要チェック。何せ楽曲は、誰もが大好きな問答無用の名チューン<Brazilian Rhyme>(アース・ウインド&ファイアー)。しかもコラボ相手は、年初めにこちらで紹介 した T-Grooveなのだからして。

アースのアルバムではホンのインタルード的にしか流れない<Briaziliam Rhyme>だけれど、実はロング・ヴァージョンがあったり、元ネタ曲があったりと、いろいろ曰く有り。しかもマーカス・ミラーのカヴァーを筆頭に、日本のアーティストによるリメイクも多い人気曲だ。そんな手垢のついたナンバーを取り上げつつ、独自の解釈を加えて、かくもクリエイティヴな仕上がりにしている。

相方:T- Groove は、UK / EU 中心に TOKYO から世界のディスコ・フロアを揺るがしているダンス・チューン・マエストロ。そのT- Grooveが繰り出す4ツ打ちのマジカル・グルーヴに乗って、お馴染みのパラッパッパッ・パラッパッというコーラスと、YUMAクンのセクシーなギターが滑っていく。彼のギター・スタイルは今でいうスムーズ・ジャズ・スタイルで、その流麗なトーンといいブリリアントなリズム・ワークといい、はたまたオクターヴ奏法を多用するソロといい、ジョージ・ベンソンを髣髴させる。でもセッション・シーンで引く手数多になりつつあるだけに、本来、演ろうと思えば自由自在に何でも弾き倒せる技巧派。このテイクでも、本家アースのアル・マッケイを意識したフレーズなどあり、思わずニンマリさせられる。要はソロ・アーティストとしてやっていくに当たって、こうしたスタイルをチョイスしている、というコトだろう。さすがバークリー帰り、親子3代の音楽一家出身だけあって(父はギタリストの原とも也、祖父はシャープス&フラッツのリーダー原信夫)、実にクレヴァーだ。日本人離れした Hana Spring のヴォーカルもイイ感じ。

カップリングは、Joy Tをフィーチャーした<City Life>。これはカナザワの場合、20代前半の頃に散々聴き倒していたブラック・コンテンポラリー・サウンドそのもの。しかもジャズ/クロスオヴァー・エッセンスが隠し味に入っている、トム・ブラウンとパトリース・ラッシェンを掛け合わせたような…。当然当時の角松敏生にも近くて、『GOLD DIGGER』に入っていても違和感はなさそうだ。

ちょうどカナザワも T-Groove を通じて、 Yuma君も交えたラインと、ちょっと企画モノの仕事が進行中。まだ詳細は明かせないけど、カタチになるのが楽しみです。