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今回は、来週15日に我が【Light Mellow Searches】on P-VINE から発売される、チェコのアシッド・ジャズ〜ジャズ・ファンク・バンド:マッドフィンガーの『EMOTIONAL SUPERSTRUCTURE』をご紹介。13年の日本デビュー作『ANOTHER CHAPTER』を聴いて気に入り、コンピレーションに使用したりしたものの、その後の活動はシッカリとフォローしていなかった。そうしたら、17年に後続作が海外でデジタル・リリースされていたらしく、しかも日本では完全にスルーされていて…。そこで内容をチェックしてみたら、なかなかにヨイではないの〜? …というワケで、改めてカナザワのシリーズでのドロップと相成った。

普通にアシッド・ジャズというと、ジャミロクワイやインコグニート、ブラン・ニュー・ヘヴィーズあたりがイメージされるだろう。でも彼らがファンク体質なのに対し、マッドフィンガーにはもっと洒落っ気があって、よりジャジー。ちょうどアシッド・ジャズと80'sのヨーロピアン・ポップの中間を行く感じだろうか。具体的にはワークシャイ、スイング・アウト・シスター、バーシア、マット・ビアンコ、それに最近ではカメラ・ソウルやソウェコ、トリアスタンあたり。自分たちのウェブサイトでも、アシッド・ジャズ〜ジャズ・ポップのバンドと自己紹介している。

前作『ANOTHER CHAPTER』ではスティーヴー・ワンダー張りの男性シンガーがフィーチャーされていたが、バンドには定着しなかったらしく、現在は Daniela "Dina" Czudkova という女性シンガーが加入。タイプとしてはトリスタンのイヴリン姐さんに近い感じかな? バンドとしては「インコグニートやジャミロクワイは常に意識している。スティングやエリカ・バドゥもね。最近だとジェイコブ・コリアーやジル・スコット」だそうだ。

コア・メンバーはプラハの音楽大学の同級生らしく、そこはダーティ・ループスを思わせる。各メンバーはそれぞれのフィールドでミュージシャンとして活動していて、マッドフィンガー自体はパーマネントなグループというより、中核メンバーのタイミングが合った時に集まるというプロジェクト形式で動いているらしい。前作にはなかったフィーチャー・ジャズ、すなわちスナーキー・パピーやハイエイタース・カイヨーテ、ロバート・グラスパーのような新世代ジャズの影響が垣間見えるのも面白いところだ。

たっぷり時間が取れる今、こうした新しいグループも是非チェックを。