stones_ghost town

もうご存知の方が多いと思うが、ローリング・ストーンズが8年振りとなる新曲<Living In a Ghost Town>を世界同時リリースした。タイトルで分かる通り、コロナ・ウィルスのパンデミックにより世界各地でロックダウンや外出禁止要請が出ていることを歌っている。メッセージ・ソングというより、引き籠り応援歌というニュアンスだろうか。

今はすべてがロックダウンされて
まるでゴースト・タウンに棲む
幽霊のような気分だ

楽曲的には、いわゆるストーンズ水準、というか。取り立てて名曲とかストーンズ代表曲になるとかは思わないが、このタイミングで、この規模感で全世界リリース、というところにストーンズの底力を痛感させられる。ホーム・スタジオでPC使ってサクッと録って配信、というのとはレヴェルが違うのだ。

「この曲は1年以上前にL.A.でレコーディングしていた。以前から作業しているニュー・アルバムに入る予定の曲だった。そしてこの事態になって、ミックと、あの曲を早急に仕上げて出そうということになった」(キース・リチャーズ)

もちろん、そうした偶然の一致はあっただろう。現状に沿うよう少し歌詞を変えて歌い直した、なんて話も耳にしている。それでも世界トップの、しかも全員が70歳代のお爺ちゃんたちが、これだけのスピード感で仕事をしているのだ。そこにはコストとかバジェットを超越した、社会的システムの完成度の高さとモチベーションの高さがある。音楽業界やエンタテイメントだけの話じゃないよ。政治、文化、そういう社会全体の問題。こうした有事にアチコチで大きなトラブルが勃発するというコトは、日本は平時にそれだけムリをしていた現れ。東日本大震災の時も相当大変だったとは言え、それはあくまでエリアが限られていた。でも今回は世界同時。国ごとにシステムの優劣やトップの資質・指導力や信頼性に差が出る。

感染症の歴史から見れば、2〜3年単位の中で、大なり小なり、第2波・第3波が来るという。アスリートや関係者には申し訳ないが、この先さらに大きな追加予算をぶっ込んで、感染リスクを冒してまでオリンピックを開催するメリットはない。その資金の行くべき先は、他にいくらでもある。話題になっている9月入学・新学期制導入の是非はともかく、今回の緊急事態が日本の社会システムを変えていくキッカケになるのは間違いないだろう。っていうか、変えていかねば

コロナ禍に苦しんでいる人は、幽霊になりたくなけりゃ、次回選挙、棄権は絶対に許されない。