kraftwerk_man machine

朝っぱらからまた訃報。しかもコロナ関連ではなく…。テクノ・ポップのパイオニアである独のグループ:クラフトワークの結成メンバー、フローリアン・シュナイダーが、ガンのため亡くなった。享年73歳。フローリアンは09年に脱退したが、クラフトワーク自体はメンバーを補充して4人組ユニットとして活動を継続。昨年春にも来日していた。

デュッセルドルフ音楽院の即興音楽クラスで出会ったフローリアンとラルフ・ヒュッターがクラフトワークを組んだのが、70年のこと。当初はインダストリアルな即興音楽を演っていたそうだが、誕生間もないシンセサイザーを駆使して電子音楽を演るようになった最初のアルバムが、74年の『AUTOBAHN(アウトバーン)』。これがカナザワにとって、最初のクラフトワークだった。印象は定かじゃないが、富田勲にリズムが付いた、というものだったか。トミタの素材がドビュッシー『月の光』だったのに対し、クラフトワークはオリジナルなのがロック畑らしかった。もっともちゃんと聴くようになったのは、その2枚あとの『TRANS EUROPE EXPRESS(ヨーロッパ特急)』。ハマったのは更にその後、上掲の78年作『MAN MACHINE(人間解体)』。YMOが出てきた時は、すぐにその元ネタが分かった。デヴィッド・ボウイ『HEROES』(77年)の<V-2 Schneider>が、フローリアンのことだと知ったのは、ちょっと後になってからだったな。

アフリカ・バンバータがクラフトワークの曲をネタにダンス・ミュージックを作った時も驚いた。そして03年に『TOUR DE FRANCE SOUNDTRACKS』を出したのも。何せ 16〜7年ぶりのオリジナル・アルバムだったから、もうとっくに終わったバンドだと思っていた。

自分が熱心に聴いていた頃のクラフトワークは匿名性が高く、バンド・メンバーを知ろうともしなかったもの。80年代になって売れた頃、自然と情報が入ってきたが、以前のそれがあったせいか、フローリアンの逝去も何処かピンと来ない。やっぱり彼らもロボットやアンドロイドではなく、当たり前にガンに負けてしまうのだな…

Rest in Peace...