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日本やヨーロッパではコロナの猛威は多少なりとも弱まってきたようだけれど、相変わらず訃報は多い。昨日・今日は、英国から相次いで悲しい知らせが入ってきた。6月4日に亡くなったのは、70年代に<Fox On The Run>や<Action>をヒットさせたハード・ポップ・バンド:スウィートのベース奏者スティーヴ・プリースト。5日に旅立ったのは、カフェ・ジャックスやハワード・ジョーンズ、フィクス、ティナ・ターナーなどのプロデューサーとして知られるルパート・ハイン。共に72歳だった。

スウィートは、68年にブライアン・コノリー(vo)、ミック・タッカー(ds)、スティーヴ・プリースト(b)の3人にギタリストを加えて結成。しかし1年余りでギターが2度交替し、3人目にアンディ・スコットが参加。そこから快進撃が始まり、<Funny Funny>や<Co-Co>をUKチャートに送っている。そして75年のシングル<Fox On The Run>がUK2位/US5位と大ヒット。日本でも人気に火がついた。が、79年にコノリーが脱退。3人で活動を続けるもジリジリ後退を余儀なくされ、81年に解散している。その後何度か再結成に動くが、本格化しないまま、97年にコノリーが、02年にタッカーが他界。近年は残された2人がそれぞれに、スティーヴ・プリーストズ・スウィート、アンディ・スコットズ・スウィートを率いて活動していた。プリーストの訃報は、スウィートのFacebookページを通じ、最後の生き残りになってしまったアンディから発表されている。

「兄弟よ、どうか安らかに眠ってくれ。心から愛をこめて。アンディ」
彼らについては、16年に紙ジャケ・リイシューがあった時にココにポストしているのでご参照あれ。 タイプとしては、少しグラム・ロックのエッセンスが入ったポップなハード・ロックという感じで、コーラスの分厚さが特徴。久しぶりにアルバム聴いたら、メチャメチャ初期クイーンしていて、懐かしかった。分裂が早かったけど、いいバンドだったな。

そしてルパート・ハイン。イメージとしては、前述したようなアーティストを手掛けた、80'sのニュー・ウェイヴ寄りプロデューサー、というのが一般的か。個人的に印象が強かったのは、78年のカフェ・ジャックスと、79年のキャメル『I CAN SEE YOUR HOUSE FROM HERE』。それまでプログレ系の人脈にいたのに、この頃から最先端の鋭角的な音を作るようになって、ティナ・ターナー『PRIVATE DANCER』でなるほどね〜、と。ソロ活動も併行して行なっていて、81年の3rdソロ『IMMUNITY』はフィル・コリンズやマリアンヌ・フェイスフルらの参加と、シャープ&クールなサウンドで注目された。ただし個人的には、ディープ・パープルのレーベルから出ていた70年代初頭の、フォーキーな叙情的プログレ・サウンドの方が好み。当時はジェネシスの初代ギタリスト:アンソニー・フィリップスのソロ作を手掛けたり、ケヴイン・エアーズをプロデュースしていたのも納得できる。80年代以降は、ラッシュを始め、サーガ、トンプソン・ツインズ、クリス・デ・バー、スザンヌ・ヴェガ(Suzanne Vega)などをプロデュースしていた。

2人揃って、Rest in Peace...