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久々に午前中から打ち合わせのハシコで、新橋〜新宿。東京の感染者は高止りしていて、地方都市でも急増。そのタイミングでの Go To Travel 強行は、ほとんどコロナのバラまきにしか思えない。感染数が再び増加したのだから、東京除外とキャンセル代金補償なんて小手先対応ではなく、最初からキャンペーン延期、困窮する観光業には貸付すれば、そう大きな不満は出なかっただろうに。しかも代わりに Go To Eat とか、またおバカな経済対策を持ち出してくる。人が動かないのは感染増で不安なのが理由だから、感染拡大を抑えて安心感を与えれば、人は補助金なんてなくても動き出す。その分、医療費とか検査拡大に回せよ。なのに民を見ず、内輪の都合で拙速に動くから墓穴を掘るワケだ。東大始め超一流大卒の政治家・官僚が揃っているのに、やってることはまるで中高生並み、…と言っては賢い中高生に失礼か 倫理観なんてまるでナシ。有事の危機対応で政府の内情が分かるものだが、もしフクシマの時に安部政権だったら、最悪、東京に人間が住めなくなっていた可能性もあったな。

さて今日のピックアップは、今更ながらの吉田美奈子名盤。先週〜今週で、RCA時代の初期4作、『MINAKO』『MINAKO II』『FLAPPER』『TWILIGHT ZONE』が、バーニー・グランドマンによる最新リマスターでまたまた復刻されるらしい。今度はアナログ及びSACDハイブリッド盤の同時発売。まぁ、『FLAPPER』はどちらも複数持っているので、そのままスルーの予定だが、オリジナル・アナログ盤は相変わらず高騰しているようなので、入手し損ねている方はどうぞ、という感じか。

ショーボートからの72年ファースト『扉の冬』は、当時の彼女らしく内省的なフォーキー・ソウル盤で、ピアノの弾き語りにキャラメル・ママのバックがついたようなもの。続いてRCA第1弾『MNAKO』は、大瀧詠一やユーミン楽曲を取り入れたポップ・アルバムで、後続ライヴ盤は彼女の得意とするソウル色が現れた。続く『FLAPPER』は、基本『MNAKO』同様にバラエティ感を持つが、それぞれのベクトルの完成度が高まり、アルバム全体のクオリティが一際高くなった。

超久々にフルで聴いた<愛の彼方>がやたら新鮮だったんだけど、コレ矢野誠アレンジで、バックはティン・パン勢だったのね。派手なフィルのドラムは、いつの間にかポンタさんだと思い込んでたワ

個人的なフェイヴァリットは、佐藤博:曲/美奈子:詞の<朝は君に>。佐藤+ポンタ、松木恒秀、高水健司、浜口茂外也に美奈子、ター坊、矢野顕子のコーラス陣でまさに鉄壁。エレピの転がり具体も素晴らしく、何度かコンピに使わせて戴いた。同じ陣容のソウル・チューン<チョッカイ>も大好き。一般的には<夢で逢えたら>で語られがちなアルバムだけど、美奈子自身は「あまり好みではなかった」旨を後年述懐。細野さんのセンスが効いてる<ラムはお好き?>も、ちょっと違和感があったんだろうな。

結局<ラスト・ステップ>や<永遠に>を提供し、<愛の彼方>をコーラス・アレンジした達郎とのコラボレイトに寄って行き、次作『TWILIGHT ZONE』が作られる。そうした意味では、『FLAPPER』はポップ・シンガー:吉田美奈子の集大成、村井邦彦プロデュースによる美奈子の最高作と言える。そしてそれと同時に、和製ソウル・シンガーへのドアがココから開かれた、と言えるのだ。