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国内外で訃報が相次いでいる。デヴィッド・ボウイのコスチュームを担当したファッション・デザイナー:山本寛斎に続き、今度は大御所シンガー:弘田三枝子が…。20日に千葉県内の自宅で心不全で倒れ、救急搬送。翌21日夜、息を引き取ったという。倒れる前日までは元気だったそうで、既に密葬を済ませての発表となった。享年73歳。

ミーコさんのレコード・デビューは61年。天才少女として、<ヴァケーション>や<想い出の冬休み>、<悲しきハート>、<夢みるシャンソン人形>、<人形の家>など、洋楽ポップ・カヴァーでヒットを連発した。人気アニメ『ジャングル大帝』の<レオのうた>なども歌っている。ダイエット本の刊行でも先駆的存在だった。

かくいうカナザワも、ロックしか聴かなかった頃は、歌謡ポップスのオバサン的イメージで見ていた記憶が。でもいろいろ幅広く聴いていくと、流行歌の世界に洋楽ポップスやジャズを持ち込んだ先駆的存在なのが見えてくる。77年発表『IN MY FEELING』は、コルゲン・バンド(鈴木宏昌・松木恒秀・岡沢章)勢も参加したジャパニーズ・レア・グルーヴの隠れ名盤だし、『76/45』(80年)もコルゲン・バンド、イヤもうザ・プレイヤーズかな?、がサポートのオーディオ企画盤で、パーカッションのブレイクから入るスティーヴィー・ワンダー<You Are The Sunshine Of My Life>、ボズ・スキャッグス<Jojo>のカヴァーなど、和モノDJ必携となっていた。83年の『TOUCH OF BREEZE』は、大野雄二プロデュース・編曲によるジャジー・ポップなアルバム。芳野藤丸/松原正樹/矢島賢 (g)、高水健司/岡沢章/長岡道夫 (b)、市原康/宮崎全弘 (ds)、大谷和夫 (kyd)、ペッカー (perc)、ジェイク・ H・コンセプション (sax) など、参加メンバーも豪華だ。そして悶絶モノは、80年のアルバム未収シングル『ミスター・シャドー』のカップリング曲<Body Talk>。コレいま聴くと、萩田光雄アレンジ、松下誠:コーラス・アレンジによる絶品AORチューンなのだ。作曲の高木エリカとは、ミーコさん自身のペンネーム。米国生活から帰国してカムバックしたばかりのシングルなので、シーンの動向を見て狙いすました楽曲だったのだろう。拙監修のコンピ『Light Mellow MOONLIGHT』(2015年)にも収めました。

デビュー60周年の今年は、記念曲やコンサートを予定するも、新型コロナ・ウイルスの影響で延期されていたそう。その矢先の急逝というコトで、かなり残念。ご冥福をお祈りします。