andrew gold box

この人はホントにファンから愛されているな…。そう思わせてくれるのが、故アンドリュー・ゴールドだ。亡くなったのが11年だから、もうすぐ没後10年が経つが、愛情の籠もったリイシュー作業はその少し前から始まっていて…。メジャーからのオリジナル・ソロ・アルバムは僅か4枚で、10CCのグレアム・グールドマンと組んだワックスでも3枚。その後は自主制作で細々…、という感がある。それが00年代半ばには再発レーベル Collector's Choiceから4作がボーナス付きで、没後の13年には英Edselからこの4枚+未発表曲集を集成したCD3枚組がリリース。その後 Omnivore Recordingsからは未発表ライヴ『THE LATE SHOW - LIVE 1978』、ついこの5月にも初期未発表曲集『SOMETHING NEW: UNRELEASED GOLD』(その時のポストはこちら)が出たばかり。そして今度は、6CD+DVDの7枚組アンソロジー・ボックスが英Esoteric Recordings / Cherry Red から。英米にこれだけ熱心なファンがいるなら、どうしてもっと早くに…、なんて思ってしまうな。

その7枚組アンソロジーの中身は、アサイラム・イヤーズの看板通り、当時のソロ4作、75年『ANDREW GOLD(アンドリュー・ゴールド・デビュー)』、76年『WHAT'S WRONG WITH THIS PICTURE(自画像)』、78年『ALL THIS AND HEAVEN TOO(幸福を売る男)』、80年『WHIRLWIND(風にくちづけ)』が、それぞれCDに1枚づつ(2枚はボーナス入り)。Disc 5は、各アルバム制作時のアウトテイク&未発表曲全14曲。Disc 6は76〜77年のライヴ録音。そしてDVDは、一大ヒット<Lonley Boy>など6曲のプロモ・ヴィデオと、77年と78年にBBC ”THE OLD GREYWHISLE TEST"で放映された時のライヴ映像とインタビュー。まさにアサイラム期の総ざらえ、と言える。

ただしDisc 5の収録曲は、英Edselから出ていた3枚組の未発表曲集で、実は既発。Disc 6のライヴ音源のうち、76年11月のロンドン、ニュー・ヴィクトリア劇場公演10曲は、DVD所収のBBC ”THE OLD GREYWHISLE TEST" の77年3月オンエア分と同じ音源。なので初出は77年1月のL.A.公演ライヴ音源と、DVDのクリップ集。イザ購入を考えると、以前のアンソロジーをお持ちの方は少々悩ましいかもしれない。でもカナザワは、アンドリューのソロ期の貴重映像がガッツリまとめて楽しめるということで、迷わずポチリ。…という割には、まだ映像は観ることができていないのだけど…

さらにこのハコには、60ページ超のブックレットと小ぶりなポスターまで付いていて、何とも豪華。いい曲がメチャ多いし、このヴォリュームならコスト・パフォーマンスも合格点。何よりボックス物は足が早かったりするしね。Omnivore Recordingからの未発表曲集と併せて、アンドリューを再評価をするなら、まさに “今でしょ