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先の見えないコロナ禍にあって、先月半ばあたりから徐々に動員制限下でのライヴが増えてきている。8月末のAB'S以来、カナザワにとっての約2週間ぶりのライヴ・ヴェニューは、DAISUKEの『R&B Only Nite Vol.9』@目黒 Blues Alley Japan。ちょうど3枚目のアルバム『DO FOR LOVE』を完成させて発売開始、そのレコ発ライヴがコロナで飛んでしまい、ジャスト半年を明けての振替公演。しっかし中止された本公演が3月11日、振替が 9月11日って…(本人も自虐ネタにしていたが…) コロナ自粛以後、Blues Alleyは先月に続いて2度目のカナザワ。感染対策もソーシャル・ディスタンスも充分で、仮にこれでコロナがうつったら、入院前に宝クジでも買っとくか、な〜んて思っちゃう

さて今回のライヴは、収容人数を制限をしている代わりに同時生配信が用意されていて。そのため様々な制限が発生することから、1st Stageは看板通りのR&Bカヴァー、2nd Stageは新作中心にオリジナル曲を歌う、という形に。ライトが落ちて颯爽と登場したDaisukeは、ディアンジェロを想わせる漆黒かつ薄手のロング・コート。開演前に楽屋に顔を出した時には、「コロナ太りを隠そうと…」なんて言ってたが、逆にシュッと締まって実にカッコよく見える。

ステージはアイズレー・ブラザーズ(元はシールズ&クロフツ)でお馴染みの<Summer Breeze>で滑らかにスタート。メイズ、シールのカヴァーと続け、Black Lives Matter問題に軽く触れながら、ダニー・ハサウェイ<Little Ghetto Boy>へ。そして新作タイトルの元にもなったボビー・コールドウェル<What You Won't Do For Love(風のシルエット)>へ。そして1st Set のハイライトとして、早くもWOODY FUNK降臨。ジャネット・ジャクソンのダンス・チューンにトークボックスを絡めて。2nd set に登場するけど、彼女、Daisukeの新作にゲスト参加しているのよね。ただワーワー騒いでノラせるのが信条のヒトだから、オーディエンスは歌も掛け声もNGの状況下では、少々やりにくそうではあったか。そして1st 最後は、プリンス<Purple Rain>。ここでは当然のごとく、ギターの原ゆうま君が大活躍。このところ高い頻度で会っている ゆうま君だけど、こういうギター・フィーチャーの曲で思い切りギターを弾き倒すのを見るのは、あまりない。やっぱり彼のギター・プレイには、華やかさと共に、歳に似合わぬエロがあります。

しばし休憩後の 2nd Stageは、基本的に新作『DO FOR LOVE』通りの順番で、7曲中6曲を披露。途中1曲だけ、Light Mellow's Choiceで出した『REMINISCENCE』(15年)から<夢で会えたら>を交えた。もちろん濃厚バラード<Precious Things>は、アルバムと同じくWODDYFUNKのトークボックス大フィーチャで。それに続いた<Kiss>でも、そのままWODDYFUNKのラップを交えたニュー・ジャック・スウィング・エディションでグイグイと攻める。更に<Kiss>同様に、元々は T-Groove & Yuma Hara とのコラボで7インチが先行した<ジプシーガール>は、プリンス<I Wanna Be Your Lover>を仕込んだヒラメキのアレンジ。アンコールでは、コロナ禍で苦労して書き上げた新曲<Baby It’s You>をジンワリと。

最近はすっかりヒップホップ・ソウル方面から離れ、R&Bモノに疎くなってしまったカナザワだけれど、アーベインなR&BとソウルフルなAORの間をスイスイと自由に泳ぐ Daisuke には、いつも心酔させられる。どんな曲を歌おうと、どんなサウンドに乗ろうと、やはりあのシルキーなファルセット・ヴォイスがDaisuke 最大の武器。と同時に、ハヤリや時流を追うのではなく、新旧問わず自分に響いた音だけをすくい上げて再構築して提示していく、そのスタンスが素晴らしく、ライヴがその確認の場になっている。だからいつも足を運ばずにいられないのだ。

最新アルバムは各ストリーミングで視聴可。フィジカルはココから購入できます

 daisuke 2020


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