dent may

超のつくベテラン勢のポストが続いたので、マーティン&ガープ以来の新人を。あ、マーティン&ガープ、大評判です。まだ未チェックの方は、是非コチラからチェックのほどを。 音源もあります。で、デント・メイ。新人といっても、既に09年にはデビューしていて、この夏のリリースされた『LATE CHECKOUT』は5作目なんだそうだ。

デント・メイはミシシッピ出身のシンガー・ソングライターで、今年35歳。2曲の共作曲以外はすべて自分で作編曲していて、プロデュースも自分。ドラム以外のメイン楽器も自分でプレイしている、いわゆる宅録系アーティストが創るベッドルーム・ミュージック。でもその音の質感、楽曲の佇まいは、モロに70'sポップス。国内流通盤のキャッチコピーにあるように、キャロル・キングやハリー・ニルソン、ランディ・ニューマンあたりを髣髴させる。加えるなら、ニール・セダカとか、初期のトッド・ラングレンとか、エミット・ローズ、エリック・カルメンとか。それに曲によっては、アラン・パーソンズとか初期10ccのような香りもそこはかとなく…。10ccで思い出したけど、アンドリュー・ゴールドっぽいトコロもあるな。

お仲間によるものだろうオーヴァーダブも、ヴァオリン、チェロ、サックス、フルート、トランペット、パーカッションにペダル・スティール、コーラス…と一見賑やかそう。だけどそれが重層的ではなくて、必要最低限の音をピンポイントで入れている感じ。薄っぺらいウォール・オブ・サウンド。ポップなメロディも大衆的ではなく、何処かお一人様感が漂う。だからクリス・レインボー的でもあって、オッサンなのに胸がキュンキュンしちゃうんだな。

聞けば、デビュー当時はウクレレ抱えてトロピカル・ポップなことを演ってたそうだけど、今はウクレレは脇に置き、ゆる〜いモダン・ポップ路線を採る。時折ビーチ・ボーイズっぽさが覘くのは、そういうコトなのだな、きっと。16ビートを演っても全然ハネないのは、宅録的限界でもあると思うんだけど、曲がイイから、その危なっかしさが逆にクセになる。

ルックスはジミー・ウェッブの若い頃みたいだな…。