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イエスの最新ライヴ盤『THE ROYAL AFFAIR TOUR 〜 LIVE FROM LAS VEGAS』がリリース。ラス・ヴェガスでのライヴというと、即、豪華ホテルのディナー・ショウがイメージされてしまって、とてもプログレのイエスと結びつかないのだけれど、実際ヴェガスのハード・ロック・ホテルに於けるライヴ・レコーディング。ただしこの THE ROYAL AFFAIR TOUR は、カール・パーマーによるELPレガシーやジョン・ロッジ・バンドとのジョイント・ライヴで、それぞれが亡くなったメンバーへの追悼ステージを披露するのが目的。それ故イエスは昨年7月26日に、クリス・スクワイアやピーター・バンクスといったオリジナル・メンバーに捧げるショウを行なったそうだ。その時の模様をパッケージしたのが、このライヴ盤である。

でも現行イエスは、既にオリジナル・メンバーはゼロ。黄金期のラインアップでも健在なのはスティーヴ・ハウだけで、アラン・ホワイトが全曲叩いているのかも怪しい。ジェフ・ダウンズもある意味 外様のメンバー。ジョン・アンダーソンがいなきゃイエスじゃない、なんてコトは今更言わないけれど、ぶっちゃけ、よくできたコピー・バンドのようではあって、往年のスリリングな演奏はもう期待できない。なので、スタジオ・テイクもライヴ・ヴァージョンも耳にこびりついている<Siberian Khatru>や<I've Seen All Good People>などはアラばかり目立ってヒヤヒヤもの。その代わり、『DRAMA』からの<Tempus Fugit>や<Going For The One>、これまであまり聴けなかった<America>とかは、妙に新鮮で。『TORMATO』からの<Onward>には、ちょっとした感動すら覚えた。

何故ジョン・レノンの<Imagine>を演ってるのか不思議だったが、コレはジョイントしたジョン・ロッジがゲスト参加したテイク。アラン・ホワイトがイエス加入前にプラスチック・オノ・バンドにいた、というコトもあるのかな?

有名曲を演ると、どうしたって全盛期と比較してグチをこぼしてしまうから、ちょっとニッチなイエス・ナンバーを上手くチョイスして、選曲の妙で攻めるのが、彼らが無理なく生き残っていく道かも。そんな将来の可能性を感じさせるライヴ盤だ。