light of the world

かつてはブルーイもメンバーに名を連ねていたブリティッシュ・ジャズ・ファンクのユニット、ライト・オブ・ザ・ワールド。70年代末〜80年代にアルバム3枚を出したきり解散状態にあったが、ブルーイの参謀リチャード・ブルが黒幕になって、99年に『INNER VOICES』で一時復活。しかしそれは長続きしなかった。ところが突如、それ以来20年ぶりにニュー・アルバムを引っ提げて再度復活。れがココに紹介する、『JAZZ FUNK POWER』というド直球なタイトルの作品である。

正式メンバーは3人で、うち2人はオリジナル・メンバー。仕掛けたのは、リード・シンガーだったジー・ベロで、プロデュースは2〜3作目を手掛けたナイジェル・マルティネス。彼は他にもリアル・シングやビリー・オーシャンといったUKソウル系アーティストをプロデュース。元々はドラマーで、アル・ジャロウのバンドにもいたり、 ジョージ・ベンソンやマーヴィン・ゲイ、ハービー・ハンコック、ルーファス、クール&ザ・ギャングらとの共演歴もあるらしい。リーダー作も2枚あって、Expansionから98年に出たアルバムは、タイトル通り『SO GOOD』な内容だった。

で、このアルバム。全15曲入りだが、ミックス違いなどで盛ってるので、実質収録は10曲。一聴してアース・ウインド&ファイアー路線を狙っているのが分かるが、曲によっては笑っちゃうというか、特にコーラス・パートやホーン・セクションなどは、空耳なほどクリソツ。時代でいうと、L.A.テイストが入り込んできた『I AM』から一時解散期を挟んでの時期くらい。リード・シングル<Heart To Heart>なんてまるで<Getaway>だし、続いての<Tempertures Rising>もまんま<Boogie Wonderland>だったり。今のアースが演らないような70~80's スタイルの彼らを、屈託なく楽しげに歌っちゃってるんだな。

また<Summer Girl>のアーバン・メロウなミディアム、ちょいとツヤっぽく迫るスロウ・ナンバー<Head Overs Heels>あたりのデキもなかなか。哀愁ラテン<Sunshine Island>やラテン・ファンクな<Mi Custa La Samba>もナイス。新しいコトなど何もないけど、ナンとも楽しいカムバック作。ハッキリいって、インコグニートより遊び心があると思うな。



CD:https://tower.jp/item/5112225/Jazz-Funk-Power<限定盤>
Vinyl :https://tower.jp/item/5112227/Jazz-Funk-Power<限定盤>