reo speedwagon_jap singles

新年2日目は、例年通りの墓参と相方の実家に挨拶に行き、それ以外はもう ほぼほぼ通常営業。目前に迫る締切がなければ、ひたすら『AOR Light Mellow Premium 02』の作業を進める。ってか、明日あたりからは年明け最初のライナー執筆に取り掛からんとイケないのよね。このご時世、大変ありがたいコトですが。

それにしても悩むのは、『AOR Light Mellow Premium 02』の掲載範囲についてだ。既に01で予告している通り、続編は1976年のボズ・スキャッグス『SILK DEGREES』を起点したAOR全盛期のディスク・ガイドになるが(01に掲載した30 Legendsは除外)、AORカテゴリーにハッキリしたボーダーラインは存在しないので、その境界付近の棲み分けが難しい。例えば、AORとクロスオーヴァー/フュージョンの境目。基本的にAORは歌モノなのでインスト・アルバムは外すが、それじゃ何曲ヴォーカル曲があればいいの? ジョージ・ベンソン『BREEZIN'』やグローヴァー・ワシントンJr.『WINELIGHT』は1曲づつしかないよ。リー・リトナー『RIT』は当然入るけど、ラリー・カールトン『夜の彷徨』(2曲)はどうするの?と。AORとソウルの区別も、ちょいアタマが痛い。

同じように、AORと産業ロックの線引きも難しいところだ。兼ねてから “TOTOが分水嶺” と言っているカナザワだが、ジャーニー、フォリナー、スティクス、カンサス、ボストン、(ジェファーソン)スターシップ、サヴァイヴァーあたりはどうするの?と。仮に1曲だけそれっぽい好曲があっても、選考基準はアルバム単位なので、AOR指数の高い好曲が3〜4曲欲しい。もし曲数が揃わなくも、そうしたアルバムを連発していれば1枚厳選して掲載するとか、絶対的キラー・チューンがあれば入れるとか、いろいろなパターンがある。ただしこの手のバンドは、バラードがAORに寄るのが当たり前なので、ミディアム系がどういう仕上がりかポイントになるかも。

このREOも悩みのタネだ。一般的に大ヒットした80年作『HI INFIDELITY(禁じられた夜)』とか、その次の『GOOD TROUBLE』がAOR的に扱われるけど、自分はあまりREOにAORを感じないのよ。個人的に思い入れが強いのは、自分との出会い盤である77年の2枚組ライヴや、その次の『ツナ・フィッシュ(YOU CAN TUNE A PIANO, BUT YOU CAN'T TUNA FISH』。『禁じられた夜』などはケヴィン・クローニンのヴォーカル主体の作りなので聴きやすいけれど、洒脱感や洗練度に乏しく、コレ!というキメ手を欠く気がする。楽曲の粒が揃っている分、同じようなタイプのナンバーばかり並んでいる感もあるな。オールディーズ風の<In Your Letter>はユニークだけど。

この日本盤シングルを集めたコンピレーションも、また然り。イイ曲が揃っていて楽しく聴けるが、ブレが少ない分、バラエティ感が薄い。実直なバンドなんだな。ま、REO好きが聴くのがこうしたコンピだから、そうした目的は充分に果たしている。ディスク2のクリップ集はツマミ見しかしてないけど、メチャ懐かしいのがいくつか。