ハード・ロック史に燦然と輝くUFOの名ライヴ盤『STRANGERS IN THE NIGHT』(79年発表)のデラックス・ボックスが、ようやく手元に。昨年11月頃にリリース情報を知り、すぐさまチェックするも、どこもかしこもソールド・アウト。でもココで焦っては無用に高価なのを掴まされるだけ、と様子見していたら、最近になってようやく出回り始めた。ちょうどレコードコレクターズ誌の年明け恒例【リイシュー・アルバム・ベスト】の選考でも、堂々ハード&ヘヴィ・セクションの第1位に。こりゃあ〜一気に国内需要が高まりそうだな。
オリジナル・アルバムは、78年10月に行われた6日間の米国ツアーから、ベスト・テイク13曲をアナログ2枚組に収めたもの。しかし今回のボックス・セットは、そのオリジナル盤のリマスターに加え、その時の全6公演を各ディスクに収めた全8枚組である。更に全24Pのカラー・ブックレットまで付いた、実に豪華仕様。90年代に、ディープ・パープルの超傑作『LIVE IN JAPAN(MADE IN JAPAN)』の完全盤(72年の日本公演3公演を全部収録)が出たコトがあるが、それを上回るコッテリ濃厚な内容だ。また本作は、CD時代にオリジナル13曲に2曲追加し、曲順を実際のセット・リストに変更したモノが出たことがあるが、それもコレが出てしまったら、もう無用だろう。
当時のUFOは、フィル・モグ(vo)、ピート・ウェイ(b)、アンディ・パーカー(ds)の結成メンバー3人に、マイケル・シェンカー(b)、名脇役ポール・レイモンド(g,kyd)という最強ラインアップ。『LIGHTS OUT(新たなる殺意)』、『OBSESSION(宇宙征服)』と人気作を続け、まさしく脂の乗った時期だった。そうしたタイミングを見計らってのライヴ録音だったのだろう。イリノイ〜ウィスコンシン〜オハイオ〜ケンタッキーの北部4州6都市をオフ日なしで回る強行スケジュールでの収録だが、集中力が高まっていたのか、毎日が熱演で好演続き。この後間も無くシェンカーが失踪し、そのままバンドを抜けてしまうなんて思えない。それに、通常ライヴ・アルバムともなればアチコチに差し替えや編集が行われるれるモノだが、これに関してはそんなスタジオ作業はほとんど無用だったと思われる。
6日間のステージのセット・リストは ほぼ同じで、若干入れ替わりがある程度。それでもシェンカーのギターは常にメロディアスかつ饒舌で、人気曲のソロはどうしても聴き比べしたくなる。リズム隊は今まで少々イモっぽい感じが拭えずにきたが、さすが百戦錬磨のバンド、6公演のどれを取ってもソツなく安定感があり、安心して聴いていられた。それにしても、やっぱりこのバンドはフィル・モグ、なんだな。ハード・ロックのヴォーカルにしては声域が狭く、シャウトらしいシャウトもない。言ってしまえば、スタイル自体は普通のポップ・ロック・シンガーだ。なのに他のシンガーとは違う個性、彼だけの存在感がある。パープル、サバス、ヒープなど、この手のバンドも意外に看板シンガーが交替するけれど、モグのいないUFOはちょっと想像がつかない。ツェッペリンやクイーン、フリー/バッド・カンパニーのようにシンガ〜のアクの強さで売ったバンドなら、よく分かるが…。
…というワケで、興味のある方は、ハコがあるうちに是非。
当時のUFOは、フィル・モグ(vo)、ピート・ウェイ(b)、アンディ・パーカー(ds)の結成メンバー3人に、マイケル・シェンカー(b)、名脇役ポール・レイモンド(g,kyd)という最強ラインアップ。『LIGHTS OUT(新たなる殺意)』、『OBSESSION(宇宙征服)』と人気作を続け、まさしく脂の乗った時期だった。そうしたタイミングを見計らってのライヴ録音だったのだろう。イリノイ〜ウィスコンシン〜オハイオ〜ケンタッキーの北部4州6都市をオフ日なしで回る強行スケジュールでの収録だが、集中力が高まっていたのか、毎日が熱演で好演続き。この後間も無くシェンカーが失踪し、そのままバンドを抜けてしまうなんて思えない。それに、通常ライヴ・アルバムともなればアチコチに差し替えや編集が行われるれるモノだが、これに関してはそんなスタジオ作業はほとんど無用だったと思われる。
6日間のステージのセット・リストは ほぼ同じで、若干入れ替わりがある程度。それでもシェンカーのギターは常にメロディアスかつ饒舌で、人気曲のソロはどうしても聴き比べしたくなる。リズム隊は今まで少々イモっぽい感じが拭えずにきたが、さすが百戦錬磨のバンド、6公演のどれを取ってもソツなく安定感があり、安心して聴いていられた。それにしても、やっぱりこのバンドはフィル・モグ、なんだな。ハード・ロックのヴォーカルにしては声域が狭く、シャウトらしいシャウトもない。言ってしまえば、スタイル自体は普通のポップ・ロック・シンガーだ。なのに他のシンガーとは違う個性、彼だけの存在感がある。パープル、サバス、ヒープなど、この手のバンドも意外に看板シンガーが交替するけれど、モグのいないUFOはちょっと想像がつかない。ツェッペリンやクイーン、フリー/バッド・カンパニーのようにシンガ〜のアクの強さで売ったバンドなら、よく分かるが…。
…というワケで、興味のある方は、ハコがあるうちに是非。
特にマイケルのギター・プレイには本当にブッ飛びました。「なんじゃこりゃ!?」状態でしたね。正直言って、これを聴いてしまうとポール・チャップマンのは聴けません(笑)
あっ、勿論チャップマンも好きなんですけれどね。
因みに箱はリリース情報を得て直ぐに予約し、無事に購入出来ました。
いやぁ〜これは本当に素晴らしいですよね。
この頃のUFOは最強です!