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今日はコレしかないよね。朝一番で飛び込んできたフィル・スペクターの訃報。おそらく現代ポップス史上、最も大きな影響力があった音楽プロデューサーだろう。その独自の音作りは “ウォール・オブ・サウンド” と呼ばれ、60年代〜70年代初頭のシーンを席巻した。数々の奇行で知られるが、03年に女優を銃で撃ち殺し、第2級殺人罪で有罪に。禁固19年の判決を受け、カリフォルニア州立刑務所の薬物中毒治療施設に収監されていた。その獄中施設で新型コロナウイルスに感染。この16日に、新型コロナによる合併症で亡くなったという。享年81歳。

それこそ今日一日、SNSにはスペクター追悼記事が溢れた。でも50〜60年代のオールディーズに対しては積極的な興味を持っていないカナザワゆえ、個人的には彼に対する思い入れはあまり強くない…

ロネッツもクリスタルズもライチャス・ブラザーズも、もちろん知識として知ってはいる。でも全盛期の彼らを聴き込んだコトはなく、ヒット曲や有名曲が浮かぶ程度。真っ先に思い付くのは、やっぱりビートルズ周辺だ。自分のアタマの中では、ウォール・オブ・サウンド=ジョージ・ハリスン『ALL THINGS MUST PASS』の構図が出来上がっている。当然楽曲としては、ロネッツ<Be My Baby>とかライチャス・ブラザーズ<ふられた気持ち(You've Lost That Lovin' Feelin’)>とか、あるけれど。

なので、自分が直接的にスペクターに影響された覚えはなく…。だけどジョンやジョージ、それに大滝さんとか達郎さんを愛でていれば、間接的な影響を受けているのは否定できない。

ただ聞くところによると、スペクターは常に銃を持っていて、レコーディング・スタジオ内でも自宅でも、虫の居所が悪いと平気でそれをブッ放すとか。麻薬にアル中、そして精神疾患。よく03年まで犠牲者が出なかったモノである。そうした絶対君主の賜物が、他の誰にも作り得ないウォール・オブ・サウンドになった。音の壁を創った天才プロデューサーが、壁の中で天に召す。う〜ん、あんましシャレにはならねぇな。

でもその偉大なる功績に、Rest in Peace...

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(2017年近影)