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朝イチで またしても悲しい訃報が…。クロスオーヴァー〜フュージョン〜コンテンポラリー・ジャズ・シーンの牽引役であり続けたピアノ奏者チック・コリアが、2月9日に亡くなった。まだ発見されて月日の浅い、稀なタイプのガンを発症していたという。享年79歳。

マイルス・デイヴィス『IN A SILENT WAY』『BITCHES BREW』に参加し、ジャズのエレクトリック化に邁進したマイルス門下生の筆頭で、72年に結成したリターン・トゥ・フォーエヴァーで一世を風靡。スタンリー・クラークやアイアート・モレイラ、アル・ディメオラ、レニー・ホワイトといったスター・プレイヤーを育成しながら、クラシックやスパニッシュ、ニュー・ビバップなど、硬派なスタンスで自由闊達な音楽活動を展開。85年にGRPが独立レーベルとしてスタートすると、チック・コリア・エレクトリック・バンドを組んで参加した。ジョン・パティトゥッチ(b)、デイブ・ウェックル(ds)、エリック・マリエンサル(sax)、フランク・ギャンバレ(g)らは、そこから飛び出した世代である。

ゼロ年代に入ると、ソロ・ピアノ作品を発表したり、上原ひろみを筆頭に多くのデュオ/共演作をリリース。このコロナ禍でも、自宅スタジオで収録したピアノ・パフォーマンス映像を次々に公開して、元気な姿を見せてくれていたのだが…。

カナザワが個人的に愛着があるのも、RTFの通称 "カモメ"や『ROMATIC WARRIOR(浪漫の騎士)』(76年)、それに一連のエレクトリック・バンド作品。ソロ作品だと、自分がクロスオーヴァー/フュージョンを積極的に聴き始めた頃に出会った『MY SPANISH HEART』や『SECRET AGENT』『THE MAD HATTER』(76〜78年)あたり。モダン・ジャズや4ビート系をあまり聴かない自分が、珍しくハマったのもチックとスティーヴ・ガッド、エディ・ゴメス、マイケル・ブレッカーによる『THREE QUARTETS』(81年)だった。

コロナ禍でも元気そうだったチックだけに、何だか虚を突かれた気持ち。あぁ…
Rest in Peace...