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チック・コリア逝去の報が世の音楽ファンを悲嘆に暮れさせる中、また一人のミュージシャンが、静かに世を去った。マーク=アーモンドの片割れである英国人シンガー・ソングライターのジョン・マーク(本名John Michael Burchell)が、2月10日、現在の住まいがあるニュージーランド北島のロトルアで亡くなった。享年77歳。死因は明らかになっていない。コレ、個人的にはチックの時よりショックかも…

スウィート・サーズデイ(ニッキー・ホプキンス在籍)で歌っていたジョン・マークと、自らのバンド:ミュージック・マシーンでアルバムを出していたサックス奏者マーク・アーモンドが出会ったのは、70年代初頭のジョン・メイオールの下で。呟くような拙いフォーク・ブルース・スタイルの歌に、ジャズやボサノヴァのエッセンスを鋳込んだジョン・マークの斬新なシンガー・ソングライター表現。そこへ臨機応変・自由闊達なジョニー・アーモンドのサックスが寄り添って、音楽的な面白さや深さを増幅させていく。彼らの代表曲である<The City>が、実は71年のデビュー作でもう歌われていたコトに驚く向きも多いだろう。マーク・アーモンドは後年、トミー・リピューマ制作下でマイケル・フランクス<Vivaldi Song>をカヴァーするが、フォーク寄りのシンガー・ソングライターをジャズ方面へ導き、結果としてAORスタイルに到達させた点では、マーク=アーモンドこそが先駆者だった。

マーク=アーモンドは、2人の名前を冠に掲げながらも4人組でスタート。アルバム4枚を発表後、一旦活動を停止したが、76年に『TO THE HEART(心に…)』でデュオとして復活。一般的にはリピューマがプロデュースした『OTHER PEOPLE'S ROOM』(78年)が代表作とされているが、熱心なファンの中には<New York State Of Mind>(ビリー・ジョエル)のカヴァーが入った『TO THE HEART』の方を支持する声も多い。その後はドイツのLine Recordsと契約し、『TUESDAY IN NEW YORK』とライヴ盤『THE LAST & LIVE』をリリースしている。

ジョン自身は、デュオ解消中の75年に初ソロ作『SONGS FOR A FRIEND(友に捧ぐ…)』を発表。解散後ソロ活動を再開したが、次第にニュー・エイジ〜環境音楽志向が濃厚になって、自主制作中心に。92年のソロ作『HOT NIGHT』や、マーク=アーモンド名義の96年作『NIGHTMUSIC』など聴くべき作品もいくつかあったものの、概ねプライヴェート色の強い作品が多かった。

相方ジョニー・アーモンドは09年に死去。残ったジョンにもうひと踏ん張りを望んだが、大きな動きのないまま鬼籍に入ってしまった。あぁ…

Rest in Peace...