neighbors

まだ数えるくらいのオーディエンスしかいなかった2014年の初・東京進出ライヴ。縁あってその時から見守ってきた大阪の4ピース・バンド、Neighbors Complain を Ginza Rounge Zeroで。11月に配信ライヴ『NBCP Stream vol.2 “Made in Street”』を見たので、久しぶり感は薄いのだが、生ライヴとなると、2年前にBillboard Live Tokyoで開催された『佐藤竹善 & Friends feat. NEIGHBORS COMPLAIN』以来。NBCP単独となると、実に3年前の "MIXED TAPE” ツアー@代官山 UNIT以来だった。

こんなに間が空いた最大の理由は、所属レーベルが変わってバンドの周辺人脈が激変したから。その効果で人気が上昇したのは事実だが、メンバーに対する縛りも俄然多くなり、バンド内部にいろいろ鬱憤が溜まっていたらしい。結果、2枚のアルバムを出した準メジャーから離れ、マネージメント含めてバンドの自主運営に。そしてそれをごく初期から付き合ってきたインディ流通網に、再び乗せるコトになった。それでカナザワにも再び、“ライヴ御覧になりません?” と関係筋から嬉しいお声が。

今のようなシティ・ポップ・ブームがやってくる以前から、それっぽい都市型サウンドで活動していた目ぼしいグループは、人気上昇に従ってインディからメジャー/準メジャーに移籍した。そしてひと際大きく成長したものの、今はその反動に見舞われているケースが多い。Suchmosの活動休止が象徴的だけれど、やっぱりプロジェクトが急速肥大すると、アーティストは自由を失って一気に疲弊してしまう。グループであれば、メンバー間で次第に目指すモノが違ってきて、分裂状態に陥る。でもNBCPの場合は、ストリートで育んできた絆の強さがモノを言ったか、バンドとしてまとまったまま、原点回帰できた。そこで新型コロナに襲われたのは不運だったけれど、こうして久々に彼らのライヴをナマで観て、肌で感じて、やっぱり叩き上げのバンドがタフなコトを実感した。

ショウはマーヴィン・ゲイ<What's Going On>でメロウにスタートし、『MADE IN STREET』に収録されたカヴァー曲中心に展開。2ndフル・アルバム『WAVE』や3作目『WAVE』で付いた若手ファンには渋すぎるんじゃないか?と心配したが、2ndセットはオトナなファンが多かったのか、全然馴染んでいて。<Feel Like Makin' Love>や、手の込んだアレンジが聴けるアリシア・キーズ<If I Ain't Got You>、そしてアンコール<Just The Two Of Us>あたりは、まさにもう十八番の貫禄。個人的には<Never Too Much〜Before I Let Go>のメドレーも聴きたかったな。

既に彼らは年末に、自分たちが今やりたいコト、を追求したNeo Soul な4thアルバム『DESTRUCTION』を、ダウンロードコード付カセットテープとサブスクでリリースしている。放っておくと、そういう超マニアックなコトを嬉々としてやってしまう連中なのだ。そうした媚びないスタンスは大いに評価しつつ、一方で彼らには本当に良き理解者、一緒に歩んでいけるプロデューサーが必要、とも感じている。個人的な考えだけど、NBCPってルーファスみたい、と感じてしまうんだな。その意味はいろいろ深いモノがあるけれど、具体的なコトはメンバーやスタッフと意見交換する機会があれば…。

何れにせよ、本当にいい意味で原点回帰した彼ら。前回の配信ライヴの感想はこちらに書いてある通りで、今回は特別な目新しさはなかったものの、何より彼らの体温がストレートに感じられたのが嬉かった。微々たるチカラだけど、また以前のように、より近い立ち位置から応援していけたらイイなぁ。