LIVE Light Mellow Vol.3 告知データJPEG

カナザワ企画監修のLiVE Light Mellow Vol.3@原宿クエストホール、無事終了いたしました。コロナ禍で出演者も制作スタッフも会場側も、そしておいで頂いたお客様も、それぞれの苦労と万感の想いを抱いてのイベント開催。大きなトラブルもなく、無事に完遂いたしました。まずは皆さまお一人お一人に、厚く御礼申し上げます。動員も、通常の半分の設定ながら、入れ替え制の1回目公演はほぼフルハウス。2枚目も7〜8割のご来場。それより何より、それぞれのパフォーマンスがお世辞抜きに素晴らしく、コロナで溜まったストレスも雲中霧散。やっぱり 配信では届かない空気感ってあるよなぁ〜、と実感させられた大事なイベントになりました。

コロナ前のVol.1とVol.2は、共演曲を各所に挟みながらメイン・アクトを繋いでいって、アンコールで全員集合というカタチ。でもコロナ禍の今回は、1日2ステージをコンパクトにまとめる構成で。それぞれのショウは、スターターにハコバン役のsparkling☆cherry、そしてメイン・アクト3組が各4曲ずつ歌って、最後に揃い踏み、という流れになった。

まずはノリの良いsparkling☆cherryのグルーヴ・チューン< Sumer Time Magic>で軽快にスタート。現在のスパ・チェリは正式メンバー3人にサポート・メンバー3人(宮崎まさひろ:ds / 外園一馬:g,cho / 小川貴史 from Canvas:g,cho)。若手注目株:外園クンは、随所にフラッシンなギターをカマしてくれた。

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本編トップ・バッターは、前回も出演していただいた南佳孝さんが、ホスト的に。

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歌ってくれたのは、最新ソロ・アルバムからの<やわらかな雨>、杉山清貴さんとの共演アルバムから<お休み Good Night>、そして石川セリさんに提供した往年の名曲<Midnight Love Call>、そして大ヒット<スローなブギにしてくれ>。ゆったりマイペースながら、いつもの佳孝節炸裂の4曲で、ラストは軽くジャンプしてのエンディング。

続いての登場は、大病を克服しての大橋純子さん。TV出演はいくつかあったが、お客様とのFace to Faceで歌うのは今年初めて、というコトで、ちょっと緊張した面持ち。

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でも歌い始めてしまえば何のその。声もよく出ていて、とても病み上がりとは思えぬ健在ぶりだ。1曲目<シンプルラブ>を聴いて、思わず感涙を流したファンも少なくないのでは? カナザワ自身、純子さんのライヴを観るのは久しぶりで、「これが欲しかったのヨ」と、まさに感激。シティポップ・イベントらしいセレクトの<テレフォン・ナンバー>では、スパ・チェリ・コーラス陣との掛け合いも納得の出来栄えだった。そして、実はカーリー・サイモンにインスパイアされた大ヒット曲<たそがれマイラブ>、表現力の豊かさを遺憾なく発揮したビリー・ジョエルのカヴァー<New York State of Mind>へと続いた。コロナが明ける頃には、きっとワンマン・ライヴもできるに違いない。

そして3組目ブレッド&バターは、知ってる人にはお馴染の、いつも通りの ゆる〜り湘南ペース。

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弟:二弓さんが歌う<Summer Blue>から、去年リリースされた『Light Mellow ブレッド&バター』でようやく陽の目を見た幸矢さんの<Tell Me>(73年録音)、そして間髪入れずに十八番<Pink Shadow>でオーディエンスを心地よく揺らし、ユーミン作<あの頃のまま>で一旦締める。あのナイーヴなハーモニーは、いつどこで聴いても和みの極致。

ブレバタがそのまま佳孝さんと純子さんを再びステージに呼び込み、全員揃っての<特別な気持ちで(I Just Called To Say I Love You)>。スティーヴィー・ワンダーの窮地を救ったという夙に有名なこの日本語ヴァージョンは、まさにこういう時にみんなで歌うのにピッタリの一曲だ。惜しむらくは、今はオーディンスが一緒に声を出して歌えない、というコトだけ。

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今回のセットリストは2回のステージともに同じ内容。ただし1st ショウと2nd ショウでは、ここからの展開に若干違いが。時節柄、1stショウは3組揃い踏みの楽曲を2曲続けて、アンコールはなくサクッと終わる流れ。でもそこでやはりアンコールを求める声が少なからず出たため、2ndショウは1曲歌ってフロントが一旦ステージを降り、アンコールの拍手に乗って再登場するカタチになった。いずれもココで歌われたのが、キャロル・キングやジェイムス・テイラーで知られる<You've Got a Friend(君の友だち)>のカヴァー。純子さん〜ブレバタ幸矢さん〜佳孝さんと歌い継いでいく流れで、終盤の盛り上がりは純子さんの大フェイク大会でシメ。なかなかに感動的な大団円となった。

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これはバックステージへ戻ってすぐの、出演者全員による記念撮影。どうも一日ご苦労様でした。

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Vol.1の時からずーっと一定クオリティをキープしていると自負するライヴ・イベントながら、今回は前2回に増して充実した内容。これはやはり、演る側にも観る側にも、平時とは違った感情が渦巻いていたためだと思う。現時点では まだ次回は決まっていないが、メイン・スタッフの間では出演候補の名前もチラチラ。コロナ収束の行方を見極めつつ、また次回もお楽しみに〜。