pink fairies

参加させてもらったレコードコレクターズ誌2021年8月号『70年代 ハード&ヘヴィ・アルバム・ランキング100』ネタを、もう一度。誌面で発表された100枚に、音を全く知らないグループはなかったし、9割方の作品は今も拙宅ライブラリーに鎮座している。そのほとんどは学生の頃に親しんだモノだけど、後付けで知ったバンドの中には、CDを持っていてもあまり馴染みの薄いのもあって。タイミングよく廉価再発も重なり、選盤時に久々に聴き直したのが、このピンク・フェアリーズの73年作『KINGS OF OBLIVION』だった。

ピンク・フェアリーズとしては3枚目、最後のアルバム。サイケデリック・ロックとヘヴィ・ロックを融合させたUKアンダーグラウンド・シーンきってのカルト・バンドとされ、モーターヘッド周辺との近しい関係も。実際このアルバムでは、後にモーターヘッドを結成するラリー・ウォーレスが新ギタリストに迎え入れている。パンキッシュでラウドなハード・ロックの重要作だ。

人気曲<Raceway>は、元来インストゥルメンタルになる予定ではなかったそう。レコーディングの終盤に録られたこの曲は、オケが完成した後にコンサート出演のため、セッションを一旦中断。ライヴを終えてヴォーカル入れのためにスタジオへ戻ったところ、既にテープはミックスダウンを終え、レコード会社に手渡されていたらしい。メンバー不在でミックスダウンなんて、普通は考えられないコトだが、こんな所業がまかり通ってしまうあたりは、70年代ならではなのか、それともパンクに近いからなのか? でもカッコ良いから、ま、いっか