hw414_AS20210727003029_comm
senti_歌さえsenti_金田一senti_happyend2
senti_nagoyakasenti_relaxsenti_summer days

既に多くの音楽ファンのSNSが、この訃報で埋め尽くされている。73年の結成以来、一度も解散せずにやってきた日本最古のロック・バンド:センチメンタル・シティ・ロマンスのシンガー/ギタリストの中野督夫が、27日午前5時5分、自宅で息を引き取った。督さんは2018年6月、くも膜下出血で倒れて入院。闘病生活を続け、バンド活動は休止。結局そのまま庫に日を迎えてしまうことになった。享年67歳。

センチや周辺ユニット、あるいは竹内まりやのサポートなどで、督サンのライヴは何度も観てきたが、直接言葉を交わすようになったのは意外と最近で、センチ結成40周年として、キティ〜ポリドール時代の再発プロジェクトに関わったのがキッカケ。この時期にリリースした8作のうち後半4作『はっぴいえんど』『RELAX』『なごやかになごやかに』『夏の日の思い出〜 SUMMER DAYS』の解説を仰せつかり、督サンと細井豊さん(kyd)にインタビューしたのだ。その勢いで日本コロムビアに掛け合い、キティとポリドール期に挟まれたコロムビアでの2作、サントラ盤『金田一耕助の冒険』と『歌さえあれば』(共に79年)を、Light Mellow 冠で復刻させてもらった。

とにかく督サンは気さくで大らかな人。誰とでも分け隔てなく付き合ってくれるし、周囲を笑顔にしてしまうようなオーラを放っている。でも一方で古いタイプのロック・ミュージシャンでもあって、勝手気まま、自分の好きなコトしかやらない、そういうトコロのあった人だと思う。なのでソリが合わない人もいたようだけど、結局「督サンだから…」で済ませちゃえるような、そんな磁場を持った個性派だった。カントリー・テイストを孕んだアメリカン・ロック然としたギター、「ステキッスキップ」のような言葉遊びとも、独特のセンスだったな。

クモ膜下で倒れて昏睡状態が長く続いたから、音楽活動が再開できないというのは、誰もが心の片隅で覚悟していたと思う。でもやっぱり、訃報はもっと先であって欲しかった。

督サン、ご苦労様でした。どうぞ安らかに…