山下達郎『ARTISN』30th Anniversary Edition、我が家にも発売日に届いています。CDとアナログ、両方で。アルバムの内容に関しては今更書くのもナニですが、世間では最高傑作という声も高いし、達郎氏自身が今回の解説の中で、「今まで作った中で一番好きなアルバムかもしれません」と書いている。確かに、カナザワにとっても好きなアルバムであるのは間違いなく…。<アトムの子>で始まり、<さよなら夏の日><Endless Game>、そしてサンソンのエンディング・テーマで自身2度目となる<Groovin'>のカヴァーなど、どれも名曲揃いで。実際アルバムとしてのコンセプトよりも、シングル曲の寄せ集めのような内容にしたかった、という意図も働いていたらしく…。ただバンド・サウンドが好きなカナザワとしては、やっぱり RCA / AIRイヤーズの『SPACY』や『FOR YOU』に軍配を上げてしまうけれど。
とにかく今回の楽しみは初めてのアナログ盤。ザッと聴いた感想は、オリジナルCDよりもまろやかな音になって、奥行き感が増した印象。“職人” と名付けられた作品だけあり、元々が打ち込みメインのアルバムなのに関わらず、とても丁寧にアナログ感のあるサウンドに仕上げられていた。だからウチの中級オーディオで聴く限り、驚くような変化は感じられなかった。逆に、アルバム唯一の生バンド・レコーディングである<Splendor>では、耳が先に反応してしまい、「あぁ、この曲だけナマだっったんだっけ!」と気づかされたりも。
そこで、昨今のアナログ・ブームについて、いろいろ考えを巡らせてみる。最近シティポップ系を中心にアナログ再発がブームだけど、果たして買い直しした方が良いのかどうか…。70〜80年代のオリジナル盤と、最近の復刻盤と、果たしてどちらが音がいいのか? 『ARTISAN』に関しては、わざわざアナログ2枚組での復刻だから、もしオリジナル・アナログがあったとしてもシングル・アルバムのはずだから、復刻版の方が良さそうだ。でも2枚組にするのは、デジタル・リマスターで音圧が上がり、ヴァイナルのグルーヴ(=溝)に太さや深さが必要になったから。これを無理に1枚に収めると、音質が劣化したり、ヴォリュームがぶち込めなくて、達郎さんが納得する音にはならない。
でも最近の復刻盤は、オリジナル同様、シングル・アルバムが普通。もちろん達郎さんのように本気印のリマスターなどではなく、メーカーがサクッと処理し再発したモノが多い。だとすれば、仮に最新マスターの音が良くなっていたとしても、カッティング技術の問題から、その良い音がシッカリ皿に収められているかどうか、疑問が残る。まして最近の再発盤は、普通に4000円越え。買い直しの価値は…と、悩むトコロだ。
なので自分に関しては、手元にあるアナログ盤の買い直しはスルーが基本。もちろん『ARTISAN』のように初アナログ化だったり、持っていないレア盤なら、喜んで買ってしまうのだけど。ただ外タレのボックスに多いアナログ盤抱き合わせというパターンは、ホント困っちゃうのよね。
そこで、昨今のアナログ・ブームについて、いろいろ考えを巡らせてみる。最近シティポップ系を中心にアナログ再発がブームだけど、果たして買い直しした方が良いのかどうか…。70〜80年代のオリジナル盤と、最近の復刻盤と、果たしてどちらが音がいいのか? 『ARTISAN』に関しては、わざわざアナログ2枚組での復刻だから、もしオリジナル・アナログがあったとしてもシングル・アルバムのはずだから、復刻版の方が良さそうだ。でも2枚組にするのは、デジタル・リマスターで音圧が上がり、ヴァイナルのグルーヴ(=溝)に太さや深さが必要になったから。これを無理に1枚に収めると、音質が劣化したり、ヴォリュームがぶち込めなくて、達郎さんが納得する音にはならない。
でも最近の復刻盤は、オリジナル同様、シングル・アルバムが普通。もちろん達郎さんのように本気印のリマスターなどではなく、メーカーがサクッと処理し再発したモノが多い。だとすれば、仮に最新マスターの音が良くなっていたとしても、カッティング技術の問題から、その良い音がシッカリ皿に収められているかどうか、疑問が残る。まして最近の再発盤は、普通に4000円越え。買い直しの価値は…と、悩むトコロだ。
なので自分に関しては、手元にあるアナログ盤の買い直しはスルーが基本。もちろん『ARTISAN』のように初アナログ化だったり、持っていないレア盤なら、喜んで買ってしまうのだけど。ただ外タレのボックスに多いアナログ盤抱き合わせというパターンは、ホント困っちゃうのよね。
音を自分で取り込む様になりました。
その音をエディターで確認するとレコードの音には、
マスターテープにあったヒスノイズが
一緒に刻まれているのが判りました。
これは曲間の無音部分で、はっきり判ります。
曲間には磁性体の無いテープを繋ぎますので。
カッティングを再び自社制作し始めた
SONYなどの会社では、今はDAWから直接
カッティングマシーンに音を送っているそうです。
ですから、テープ由来のヒスノイズは
全く無いという事になります。
今の技術で刻まれたレコードにも
存在理由があると、言えると思います。