kadomatsu_40th wowow

角松敏生 40th Anniversary Live @横浜アリーナ on WOWOW の独占放送を観た。6月19日に行なわれた3部構成5時間半超のライヴ・パフォーマンスを約3時間に濃縮。インタビューも加えられていたから、感覚としては約半分の時間に詰め込んだ印象か。遠くない将来、フル尺(もしくはそれに近いモノ)の映像作品としてリリースされるだろうから、まずはこのオンエアで当日のステージを検証してみよう、と軽く構えてモニターに向かった。

当日のライヴ・レポートは、こちらのポストに掲載済みなので繰り返さないが、多少のダビングや差し替えを経ているとしても、演奏のパフォーマンスは極上。ギターと鍵盤がダブルにパーカッション、10人編成のホーン・セクション、女性コーラス4人というバンドのゴージャスさは、まさに周年ライヴならでは。

インタビューがあるのに、余計なMCをしないために当日用意された語り映像もシッカリとオンエアするところは、まぁ、ボキャブラリー豊富な角松らしさかな。

ACT 1『Summer Medicine with The Big Band』は、イントロ的な<WAY TO THE SHORE>に始まり、ほぼ全編を網羅。マルッと流れた曲が少なく、サビを舐めただけのような曲もあったが、聴きどころをうまく繋いでまとめた感じ。とりあえず流れたのは以下。小林信吾&数原晋トリビュートは、サクッと外されてしまったけれど、相応のコア・ファンでないと伝わらないと思うので、カットは仕方のないところだろう。
SEA LINE
Lady Ocean
MIDSUMMER DRIVIN'
AIRPORT LADY
RAIN MAN
You're My Only Shinin' Star
A Night in New York(ゲスト:ANNU)
GAZER
SHIBUYA
浜辺の歌

ACT2『東京少年少女異聞』は、角松がこれから目指す新しい複合エンターテインメントのプロトタイプ。音楽、ダンス、演劇をミックスしたようなスタイルで、横アリでは大型スクリーンを使うことでストーリーがよく伝わったが、TVだとサスガに時間的制約が大きく、中盤を大幅カット。当日会場に行けなかった方に伝わったのは、音楽とダンス・パフォーマンスの部分かな? 例えばコーラス・メンバーの小此木麻里が、ラストではどうしてスーツ姿でフロントに立っているのか、その経緯は分からないはずで、ココは映像作品のリリースを待って戴くしかないのかな? アンサンブル・ダンスの出来は、なかなかのクオリティでありました。当日は述べ20曲近く歌われたが、今回登場したのは以下のあたり。
I CAN GIVE YOU MY LOVE
CATCH ME
Tokyo Tower
to be or not to be
Always Be With You
東京少年少女

そして『40th Anniversary Past & The Future』と題されたACT 3は、81年のデビュー作から92年『君をこえる日』までの各アルバムから1曲ずつピックアップ+アルファ、という内容。今回のオンエアもココは一番中身が濃くて、ファンのニーズをガッチリ捉えている。古い曲になると、梶原順 (g)とか友成好宏(kyd)など、往年のメンバーがフィーチャーされる場面が増えるのも嬉しいところ。一方で、紙飛行機が飛ばない<TAKE YOU TO THE SKY HIGH>とか、いくつかの集団ストレス発散曲が切られてしまったのは、オンエアの時間的制約を考えたら当然の処置だろう。サンリオ関係は権利問題もウルサそうだし。
YOKOHAMA Twilight Time
RUSH HOUR
OFF SHORE
IF YOU
I Can't Stop The Night
RAMP IN
Take It Away
REMEMBER YOU
飴色の街
ALL IS VANITY
さよならなんて絶対言わない
君をこえる日
Never Gonna Miss You(Guest 吉沢梨絵)
Girl in the Box
No End Summer

WOWOW加入者は繰り返し観られるらしいので、お好きな方は何度でも。また来月・再来月も、過去の映像作品のオンエアがあります。
https://www.wowow.co.jp/music/toshiki-kadomatsu/