argent_counterpoints

昨日のELOに繋がって、最近初CD化されたコレを。元ゾンビーズのロッド・アージェントが率いた70'sブリティッシュ・グループ、アージェントのラスト・アルバム。発表は75年で、通算8作目。アージェントというと、プログレ指向が強かったロッドと、優れたポップ・センスの持ち主であるラス・バラードのバランス感で成り立っていたワケだが、この最終作は既にラス・バラードが抜けたあと。自分的には、この初CD化で初めて聴くことができた。

2人のバランス感が崩れたのは、74年の5作目『NEXUS』から。既にロッドの弾くキーボードが活躍していて、イニシアチヴが彼の側にあることが分かる。その後のツアーでレコーディングされたライヴ・アルバム「ENCOUR』では、ゾンビーズの代表曲<Time Of The Season(二人のシーズン)>、ラス・バラードがコリン・ブランストーンに書いた<I Don't Believe In Miracles>なども入っていて、何だかスペシャルな様相。この時点でラス・バラードの脱退、もしくはバンド解散が視野にあったのかもしれない。が、結局、自身のバンドでアージェントの前座を務めたこともあったジョン・ヴェリティらが加入し、コンセプト・アルバム『CIRCUS』を発表。これが最高傑作との呼び声が高いのは、路線対立する相手がいなくなったロッドが、予てから温めていた構想をようやく実現に移すコトができたからだろう。

でも時を同じくして、英CBSとの契約も満了。だが『CIRCUS』の評判が良かったからか、はたまた新加入のメンバーに引っ張られたか、バンドは英RCA、米UAと新たに契約を結び、本作『COUNTERPOINTS』を制作。しかも病欠のドラマーに変わってフィル・コリンズがゲスト参加、共同プロデューサーにはトニー・ヴィスコンティまでいて、曲によってはプログレを通り越してジャズ・ロック的なところを見せている。あ、フィルがいるから、ブランドXっぽい、というべきか? ラス・バラードのポップ・センスは一気に薄らいだが、最初からジャズ・ロック寄りのブリティッシュ・ロック物と思えば、また違った評価になるだろう。個人的には、10CCを髣髴させるラストの<Road Back Home>の美メロ具合がお気に入り。