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都内某所で昼過ぎからのロング・ミーティングをこなし、ジャンク フジヤマ『HAPPINESS』CDリリース・ライヴ@渋谷JZ Brat へ。緊急事態宣言延長に伴い、開演時間が17時に前倒し。ヴェニューに入ったところで1曲目スタートという滑り込みのタイミングだったが、ようやく宣言解除がうっすら見えてきたので、もうひと頑張り。ミュージシャンやエンタメ関係者救済のためにも、ウィズ・コロナ時代の在るべき形に進んで欲しいものだ。

今回のジャンク・バンドは、ほぼレギュラーのメンバーと準レギュラーが混成の、若手中心の布陣。その中に、自身のレコ発ライヴが目前に控える注目のギタリスト/サウンド・クリエイター:原ゆうまクンがいるのが嬉しい。ベースは唯一のベテラン:バカボン鈴木さん。

オープニングこそ、定番曲<Morning Kiss>だが、CD発売記念ライヴらしく、アルバムから収録曲全曲披露が今回のテーマ。先行リリースの<僕だけの SUNSHINE>、<夏の加速度〜Kiss In My Heart>など、既にライヴではお馴染みのポップ・チューンもありつつ、AORバラードの<TABLE 9>やメロウな<Repentance>などが矢継ぎ早に繰り出されていく。ノーザン・ソウル・スタイルの<Butterfly>は、アルバムよりもで重量感のあってライヴ映えし、ゆうまクンのギターがもイイ感じ。ジャンクのMCが少なめなのは、同時配信の時間制限との兼ね合いだろうか。でもその詰め込んだ感、ギュッと濃縮したスピード感やテンションの高さが、まだリラックスしきれない今の状況にはチョッと心地良かったりして。

アンサンブルは、アルバム収録曲のほとんどを書いてプロデュースしている神谷樹(たつき)クンとゆうまクンの2本のギターが、終始アンサンブルをリードしていく。そしてバカボンさんのベースが、シッカリと殿(しんがり)を務める。ジャンクの熱苦しいヴォーカルも、いつものように絶好調。イヤ、新曲ばかりのライヴなので、もしかすると、いつもよりも集中力が上がっているか。

2部のアタマ3曲は、神谷クンがゲスト・アクトとしてセンターに立ち、オリジナル曲3曲を披露。既にジャンクの楽曲をたくさん書いているコトで、その卓越したポップ・センスとクリエイティヴィティは証明済み。少年みたいな歌声も個性的だし、ジャンクを “熱苦しい先輩” とぶった切るハートの強さも面白く、これからが楽しみ。ジャンクがステージに戻っても、代表曲<秘密>のリズム・カッティングを任せられる(通常この曲だけはジャンク自身がギターを弾く)など、シッカリ先輩からの信頼も得て、尚かつ可愛がられているようだ。

終わってみれば、新作収録曲以外でステージにかけられたのは、オープナー<Morning Kiss>とその<秘密>、本編ラストを絞めたヒット曲<あの空のむこうがわへ>。今CMでガンガン露出している新曲<GOLDEN TIME>は、1部終盤と、アンコールでメンバーのソロ回しを挟んだロング・ヴァージションの2パターンを披露。ステージとオーディエンスが一体化したダイナミックなライヴは、まだもうチョイ先になりそうだけど、どちらも心の準備はできていそうだ。

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