tierra 2021

日曜日、仕事をしながらタツローさん『SUNDAY SONGBOOK』を聴いていたら、チカーノ系人気バンド:ティエラの最大のヒット<Together>(80年・全米18位)がオンエア。そこでふと思い出したのが、今年春ごろにゲットし、1回聴いただけで放置プレイになっていた彼らの新作『KEEP IT GOING』。そこで忘れないうちに、ココにアップしておこうかと。

ティエラは、同じチカーノ系のラテン・ファンク・グループであるエル・チカーノのメンバーだったルディ&スティーヴ・サラスが独立して、73年に結成したバンド。前述したように、3枚目のアルバム『CITY NIGHTS』で取り上げたイントルーダーズのメロウ・カヴァー<Together>がヒットして、人気を確立。81年『TOGETHER AGAIN』、82年『BAD CITY BOYS』とアルバムを続けるも、その後は低迷し、ライヴ中心の活動に切り替えていたらしい。近年になって、自主レーベルで思い出したようにアルバムを作っていたが、昨年末にルディが急死(享年71歳)。そのルディが生前にレコーディングし、完成させていた遺作が、この『KEEP IT GOING』になる。

チカーノらしく如何にもアバウトな作りのブックレットには、ルディの逝去を窺わせる記載など一切ナシ。それでもアルバム・タイトルが『KEEP IT GOING』だから、バンド継続の意思がハッキリ読み取れる。過去には結成メンバーが立て続けに鬼籍に入ったりして、ルディひとりでバンドを背負っていた時期もあったよう。でも最近は若いメンバーが参加し、この新作でもルディや女性シンガー含め3〜4人が曲ごとにリード・ヴォーカルを取っている。

ただし曲作りは、完全にルディの主導。だからライヴ・ショウは継続できても、今後マトモなアルバムが作れるのか、ちょっと不安も。でもこの最新盤を聴く限り、ラテンの能天気な明るさとバイタリティで、きっと乗り切ってしまうんだろうな。インディらしい軽い作りのアルバムではあるけれど、いいグルーヴとセクシーなメロディがテンコ盛りの、メッチャ楽しい作品です。