suchmos_kidssuchmos_bay
26166260_1698645226859280_4318181780261952089_n

衝撃 Suchmosのベース・プレイヤー:HSU(スー)こと小杉隼太がなくなったことが、15日、オフィシャルサイトで明らかにされた。亡くなった日時や死因などは明かされていないが、葬儀は遺族の意向で近親者のみで執り行われたという。HSUは19年6月、体調不良で入院し、手術で腫瘍摘出。その後は回復したと伝えられていた。享年32歳。って、若すぎるだろ〜ッ

2015年、ジャミロクワイに多大な影響を受けたアシッド・ジャズ〜ジャズ・ファンク・スタイルで颯爽と現れたSuchmos。拙監修のシティ・ポップ系ディスクガイド『Light Mellow 和モノ Special』の増補改訂版2018 Editionに付録として添付した “New Commers 読本 from 2014” でも、上掲『THE KIDS』を巻頭大枠でトップに掲載している。現在ブーム真っ只中のシティ・ポップの潮流とはハッキリ趣きを異にするが、それ以前(といっても、まだ僅か3年前)はもっとピュアで音楽的、且つ、より幅広い可能性を秘めていた。だからこうしたアシッド・ジャズ系のバンドも、都会的であるという一点から同列で語っても、あまり違和感はなかった。

2018年にはNHKのサッカー番組に使用されるテーマ曲を担当し、年末の紅白歌合戦にも出演。11月には横浜スタジアムで約3万人を動員したライヴを行なっている。翌年3枚目のオリジナル・アルバム『THE ANYMAL』をリリースし、全国アリーナ・ツアーを敢行。しかし初のアジア・ツアー直前にHSUが病に倒れ…。その後回復が伝えられたが、コロナの影響もあったのか、2021年2月に「修行の時期を迎えるため」としてバンドの活動休止を発表した。ただ売れてくるに従って、ヴォーカル:YONCEの存在が突出し始め、メンバー間に方向性のズレが生じていた、とも…。でも今にして思えば、ぼちぼちセッション活動に復帰していたHSUも本調子ではなく、総合的に鑑みて一時活動休止という判断を下したのかもしれない。解散を選ばなかったのは、ひとえに、アマチュア時代から築いてきたメンバー同士の繋がりの深さゆえ、だろう。

かくいうカナザワも、2018年の年明け、ドリカム中村正人さんの特番でゲストに呼ばれ、そこで同じくゲストで来ていたSuchmosの2人と一緒になった。その時話したHSUはとてもクレバーな印象で、現在の20~30代の若手ミュージシャンにはホントに面白いヤツが多い、ということを実感させてくれた。2010年代半ばからグングン盛り上がってきたシティ・ポップを、現役グループの先頭になってリードしていた Suchmosが、そのブーム真っ最中に活動していない寂しさ。昔のアイドル再評価とか、シンガーやミュージシャンではなくてDJがブームを主導するとか、いよいよシティ・ポップ・ブームもワケが分からなくなってきている。HSUも、空の上で悔しがっているかもしれないな。

どうぞ安らかに…。