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ナイト・レンジャー新作、リリースから2ヶ月遅れのご紹介。『ATBPO』とは “And The Band Plays On” の略で、要は、バンドはプレイし続けるゼってこと。コロナ禍で作ったことを意識したタイトルだけど、中身は何も変わっちゃいない。ってか、4年前の前作『DON'T LET UP』、そしてコレと、黄金期の勢いを取り戻したかのように、絶好調じゃ〜ないですか

本来、この手のトップ・ランナーであるはずのジャーニーが、メンバーの出入りでゴタゴタやってるのに対し、ナイト・レンジャーは前作から交替劇もなく、ジャック・ブレイズ、ブラッド・ギルス、ケリー・ケイギーの結成メンバー3人に、エリック・リーヴィー(kyd)とケリ・ケリー(g)という新加入組が噛み合って、うまく機能しているようで。

新しい発見などは何もないけど、ナイト・レンジャーと聞いて予想できる音を、ほとんどそのまま出してくる。タイトル通り、今はバンドを維持すること自体が一種のチャレンジだから、スカッと爽快感を与えてくれるだけでも充分に納得。80年代の同時期に登場して、同じようなスタイルで成功したボン・ジョヴィは、このところどうもソロ化しているように感じられて、ほとんど触手が伸びなくなってしまっている。一方、解散〜再結成を経てもバンド内が落ち着かず、うだつが上がらないままだったナイト・レンジャーは、往年の輝きに近いモノを取り戻した。ヴォーカルとか、多少のパワー・ダウンは見受けられるものの、らしさを損なうコトはなく。そりゃー全盛期と比べたら酷というもので、ココまでやってくれりゃー全然ノー問題でしょ。

クイーン<We Will Rock You>に別曲を載せたような曲があるのは笑ってしまったけれど、まぁ、ちょっとお馬鹿なパーティー乗りのあるところが、アメリカン・ハード・ロック〜産業ロックの良いところ。演奏のノリとは別次元のノリの良さ、その楽天的なアティチュードも、欧州メロディック・ハード勢にはない魅力なのだな。