kate taylor

シスター・ケイトこと、ジェイムス・テイラーの妹ケイト・テイラーのデビュー50周年記念アルバム。…といっても、71年の『SISTER KATE』の後、78年『KATE TAYLOR』、79年『IT'S IN THERE…A ND IT'S GOT TO COME OUT!(ケイト・テイラーズ・クック・ブック)』と続けた後は、長期間の業界離脱。ゼロ年代になって舞い戻り、スタジオ・アルバム2枚とライヴ・アルバムを出している。正直、カムバック後の作品は、自主制作でCD入手が面倒なモノもあってゲットはしてないのだけど、今ならスタジオ作はサブスクで聴けるようだ。

でもこの新作は、周年モノというコトもあって、クラウドファンディングで広く制作資金を集め、ガッツリとした内容に。プロデュースにピーター・アッシャー、バックにダニー・コーチマー、リー・スクラー、ラス・カンケルという元セクションの3人。これは『SISTER KATE』と同じ陣容である。そこにワディ・ワクテル、ダン・ダグモア、アルバート・リーらが曲によって。鍵盤はあまり馴染みのないジェフ・アラン・ロスなる人だけど、バッドフィンガーやアル・ジャーディンとツアーしていて、ピーター・アッシャー人脈に連なるよう。スティーヴ・ポステルの代わりにアルバート・リーで、コーチマーのイミディエイト・フレンズ揃い踏み、みたいな曲もある。

いきなりビートルズの<Good Day Sunshine>のゆるゆるカヴァーでスタートしたのは意表を突かれたが、エド・シーラン<She>とタジ・マハール<She Caught The Katy>を、それぞれ女歌に変えてカヴァー。兄ジェイムスの<I Will Follow>、リトル・フィート<Long Distance Love>(CDのみ)、トミー・ジェイムス&ザ・シャンデルズ<Crystal Blue Persuasion>なんてトコロから、ナンシー・ウィルソンのヒット曲でアレサ・フランクリンやボニー・ブラムレットが歌っている<(You Don't Know) How Glad I Am>、ステイプル・シンガーズ<Don't Knock>、エタ・ジェイムス<Stop The Wedding>といったソウル好きのケイトらしい楽曲も。そこに彼女自身のオリジナルや、甥っ子アイザック・テイラーの楽曲が混じる。

全体的にバラエティがありながら、西海岸ロック寄りだったり、カントリー寄りだったり、フォークに近づいたり、ゴスペルっぽさもあったり。個人的には、<Crystal Blue Persuasion>のホノボノ感にヤラレました。