paris match 3

7月の第1回発売が大変好評を読んでいるビクター『マスターピースコレクション〜 CITY POP名作選〜』。その第2期17作が発売になった。前回同様、カナザワも再び解説を担当させてもらっている。まずはその中から、シリーズで最も若いユニット、paris matchから紹介していこう。今回セレクトされたのは、彼らの代表作とされている02年の3rdアルバム『type III』だ。

今回は解説を書くにあたり、面識のある現メンバー:杉山洋介とミズノマリにメール・インタビューができた。2人ともこのアルバムがターニング・ポイントになったことはシッカリ認識しており、そのキッカケが人気曲<Saturday>であるコトも分かっている。

実際、サウンド・リーダーである杉山は、最初の2作は結成前のストック曲でアルバムを作っていたので、この3枚目が paris match の本当のスタートだと明言。曲作りが煮詰まり、やっとの思いで生み出したのが<Saturday>だった、と語っている。でもそれができた瞬間、自分たちの未来が開けたような気がした、とも。

ヴォーカルのマリちゃんも、「ようやく自分のヴォーカル・スタイルの方向性が見えた」そう。バリバリの歌唱力で聴かせるのではなく、スタイリッシュな個性こそが彼女の魅力。そのベクトルがハッキリ定まった作品だったワケだ。

今では20th Anniversary のベストなどもリリースされているが、これから paris matchを聴く方に真っ先にオススメしたいオリジナル・アルバムが、この『type III』。ボズ・スキャッグス<Lowdown>オマージュの<Saturday>のみならず、オマーのカヴァーがあったり、他にもネタや仕掛けがふんだんに。そうしたクラブ・ミュージック的スタンスが、再度のシティ・ポップ・ブーム勃興に一役買ったコトは間違いない。


ちなみに、昨日のジャンクフジマヤ同様、paris match も11月6日『 LIVE Light Mellow Vol.4』にご出演いただきます。

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