mie halloween

衆院選投票からの、未唯 mie『HALLOWEEN NIGHT 2021』@目黒Blues Alley Japanにお呼ばれ。しっかし選挙の方は残念な結果に。無党派ゆえその時々で保守にもリベラルにも票を投じてきた自分だが、選挙という民主的手段によって、実質的な一党支配に信任を与えてしまう国って… 中国共産党が日本を国民飼い慣らしの手本にするのは、やっぱり納得できるコトなんだな

さて今回は2年ぶりの『HALLOWEEN NIGHT』。ヴェニュー内はアラフィフ・アラ還のコスプレ・マニア大集合で、マイコーはいるわ、ガッチャマンはいるわ、パンダはいるわ、自衛隊はいるわ、白バイ隊員はいるわ… 未唯 mieさん自身はヒラヒラのドレスで蝶になるはずが、羽根の不具合でドレスのみ。それでも歌の方は相変わらず強力で。

今回は笹路正徳のアレンジで、シティ・ソウル〜AOR〜シティ・ポップ風の聴かせ方。時流を意識したところは当然あるだろうけど、この路線は未唯 mieさんのヴォーカル・スタイルにも一番シックリしていて無理がない。シック風<カルメン '77>とか、デヴィッド・フォスター/エアプレイ調のリフを交えた<Shape Out>とか。マリーンのカヴァーは、最初はシティ・ポップ系の曲を探していたものの、今回は笹路さんが入るということで、この2曲になったらしい。特に<Amazon Queen>は、バック・コーラス:大滝裕子が参加するAMAZONSの名前の由来だそうで。AMAZONSの3人が初めてチームを組んだのがマリーンのコーラス隊としてで、その時はテキトーな名前で呼ばれていたが、ヴォーカル・トリオとして本格始動するにあたってココからグループ名を拝借したそうだ。

未唯 mieライブ初参加の渡嘉敷祐一(ds)のグルーヴも、常連:バカボン鈴木(b)、ちょいお久しぶりの梶原順(g)とのアンサンブルも気持ち良く。バカボンさんは2曲ほどチャップマン・スティックを弾いたが、スキンヘッドの彼がスティックを持つと、まるでトニー・レヴィンみたい。そこにロック色の濃いギターが乗る構図は、ピーター・ゲイブリエルのバンドを髣髴させる。サックス庵原良司も初参加。そもそも未唯 mieさんバンドにサックスが入ること自体それほど多くないのだが、やはりサックスがいると都会感が増してくる。全体的に80's系のコンテンポラリー・スタイルの心地良さが、今回のショウの特徴だ。

終盤ハイライトは、新宿2丁目から乗り込んできたドラッグ・クイーン3人組:八方不美人(https://happofubijin.com)。ディーヴァ・ユニットと名乗るだけあって、単なる賑やかしではなく、それなりに歌えるので、大胆にも自分たちのレパートリー<沼>を披露。これが作詞家: 及川眠子、作曲家:中崎英也 のプロデュースというのは驚いた。コレ、T-GROOVEにミックスさせたら、もっと面白くなりそうなんて思ったり。

未唯 mieさんがMCで盛んに「ササ爺(=笹路)に曲を書いて欲しい」と宣っていたが、今ならそれも充分アリだろう。特に前半の流れを聴いた後だと、マジで期待したくなる。何でも歌いこなしてしまう一方、ピンク・レディーという絶対的存在もあり、返ってソロ活動では「コレ!」といった路線を打ち出し切れていない。いろいろなチャレンジは続けつつ、ソロ・キャリアの柱になるようなスタイルができるとイイんだけどな。

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