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今日はブリティッシュ・ロック方面から訃報が立て続けに。まずはムーディー・ブルースのドラマー:グレアム・エッジの訃報が、現地時間11日に発表。享年80歳。ガンを発症していた。また、フィル・コリンズも在籍したブランドXのギタリスト:ジョン・グッドソールが、11日に死去。こちらは享年68歳。現時点では死因は発表されていない。

グレアム・エッジはムーディー・ブルースの結成メンバーで、最後までグループを支えた唯一の人。グループは64年に、グレアム、レイ・トーマス(flute)、後にウイングスで有名になるデニー・レイン(g)、マイク・ピンダー(kyd)、クリント・ワーウィック (b) の5人組でデビュー。翌65年にデニー・レインが歌う<Go Now>で全英No.1を獲得した。しかしクイントとデニーが相次いでバンドを離れ、後任にジョン・ロッジ、ジャスティン・ヘイワードが加入。R&Bベースのポップ・バンドから、キーボードを効果的に使ったり、早くからオーケストラと共演するようなプログレッシヴ指向を打ち出して、68年『In Search Of The Lost Chord(失われたコードを求めて)』、69年『On The Threshold Of A Dream(夢幻)』、69年『To Our Children's Children's Children(子供たちの子供たちの子供たちへ)』、70年『A Question Of Balance(クエスチョン・オブ・バランス)』、71年『Every Good Boy Deserves Favour (童夢)」、72年『Seventh Sojourn(セヴンス・ソジャーン)』と、立て続けにアルバムをチャート上位へ送り込んだ。とりわけピンダーが弾くメロトロンは、彼らの代名詞になっている。

78年そのピンダーが脱退し、元イエスのパトリック・モラーツが参加。プログレが衰退してもポップにシフトし、80年代も人気は衰えなかった。しかしその後はメンバー離脱が相次ぎ、ゼロ年代はグレアム、ジャスティン、ジョンの3人とサポート・メンバーでライヴ・ツアー中心に活動。しかし最近になってグレアムが引退を宣言し、バンドはそのまま活動をストップ。そんな中で彼のガン発症が伝えられるコトになる。

またグレアムは70年代中盤、ムーディーズと併行して自身のリーダー・グループ:グレアム・エッジ・バンドを率いて2枚のアルバムを発表。AORファンにはお馴染みのエイドリアン・ガーヴィッツを大フィーチャーしている。

一方のジョン・グッドソールは、ジョニー・マンダーラ名義でアトミック・ルースターに参加していた技巧派ギタリスト。“英国のジャコ・パストリアス”と謳われるパーシー・ジョーンズ(b)、ロビン・ラムリー(kyd)らでブランドXを結成し、ドラムにフィル・コリンズを迎えて76年にデビュー。ピーター・ガブリエルが抜けてヴォーカルに回ったフィルが、ドラムをプレイするために結成、なんて噂されたグループだったが、フィルはあくまで一人のバンド・メンバーとしての参加。とはいえ、彼の参加で注目されたのは事実で、ジャズ・ロック志向が強いにも関わらず、プログレ・ファンに広く注目された。その後フィルの脱退などあってメンバーが流動化して、80年に活動停止。90年代に入って、ジョンとパーシー中心のプロジェクトとして復活し、断続的に活動していた。

2人まとめて、Rest in Peace...