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あぁ、こんな時代が来るとは。ボズ・スキャッグス『SLIK DEGREES』、ナイトフライト1st、そしてランディ・グッドラムの最新アルバム『RED EYE』。どれも今月発売されたアナログ盤で、カナザワの解説が付いている。ライター生活20余年、アナログ盤のライナーは初めてではないが、ひと月に3枚も出るのは未だかつてなかったコトだ。

…とは言っても、アナログ盤に原稿を書き下ろしたワケではなく、いずれもCDに書いたものの転載(一部修正あり)。それでもアナログ・ブームを反映したこの流れには、ちょっとした感慨があるな。そのうちアナログ用に解説を書き下ろすのがデフォルト、なんて時代が来るのだろうか?

ちなみに我が家にある『SLIK DEGREES』は、ソフト&メロー(当時は “メロウ” ではなかった)が流行り始めた高1の時(76〜77年)に新品で買った国内盤。その頃は、USロックの最新形として楽しんだだけで、AORを意識したワケではなかったが。ナイトフライト1stも国内盤を持っているけど、これは大学の同級生だった角松敏生に2ndの存在を教えてもらい、その素晴らしさに惚れ込んで、1枚目も聴きたいと探し始めた。でも当時は既に入手困難。そんな時に、1stの需要を見込んだ某輸入盤店が国内盤再プレスを独自オーダーすべく予約を募っていたので、そこで速攻オーダーした。かの名曲<If You Want It>も、当時はほとんど知られていなかったな。

ランディ・グッドラム最新作『RED EYE』は、昨年9月にCDリリース。拙監修【Light Mellow Searches】で国内盤を出している。作品の詳細はコチラ(http://lightmellow.livedoor.biz/archives/52300281.html#more)から。

ヒプノシスのジャケで知られるヤコブ・マグヌッソン『JACK MAGNET』のアナログ盤も、現在予約受付中。オリジナルに付属していた新聞を模したインサートも復刻される。コロナ禍と原油高騰の煽りで、世界的にアナログ生産に支障が出ているが、年内発売は果たして大丈夫かのかな?