gene harris

昨日に引き続き、ユニバーサル・ミュージックの廉価盤シリーズ【名門レーベルに残されたJAZZ秘蔵の名盤】から、今度はブルー・ノート生え抜きのピアニスト:ジーン・ハリスを。この人を紹介する時に、元スリー・サウンズの…、というセリフが枕詞に使われるが、他のジャンルからこの手のBN-LA系ジャズ・ファンク作品に辿り着いた人にとって、その看板はほとんど何の役にも立たない。代わりにこの76年作『IN A SPECIAL WAY』を形容するなら、迷わずコレだ。
「アース・ウインド&ファイアー・ファミリー、多数参加」

具体的に書いておくと、アースからはヴァーダイン・ホワイト(b)、アル・マッケイ(g)、フィリップ・ベイリー(perc. vo)、初期シンガーのジェシカ・クリーヴスが参加。<Theme For Relana>はスキップ・スカボロウの提供曲だし、<Zule>はD.J.ロジャース、<Love For Sale>はデニース・ウィリアムスと、アースゆかりのシンガーが歌っている。そしてプロデュース&アレンジを担当し、エレピやシンセを弾いているのが、アースのアルバムにも参加するジェリー・ピータース。御大モーリス・ホワイトこそ不参加だが、これはちょっと気になるだろう。他にもチャック・レイニー、ジェイムス・ギャドソン、ハーヴィー・メイスン、リー・リトナー、エイゾー・ローレンスなど、L.A.のジャズ・ファンク御用達が多数クレジットされている。

もちろんアースのように、ホーン炸裂の派手な音使いはない。でも1曲目<Theme For Relana>から、フィリップ・ベイリーらの歌声が聴けるし、奥で鳴っているギター・カッティングは、紛う事なきアル・マッケイのプレイ。まるで彼らがラムゼイ・ルイスに提供した<Sun Goddes>をユルくしたようではないか? そんなウズウズするようなグルーヴに乗って、インテルジェンス溢れるハリスのピアノが躍動する。

今回の廉価シリーズでは、似たような布陣で制作された次作『TONE TANTRUM』も一緒に出ているので、2枚まとめてどうぞ〜!