lars dk

長きに渡ってデンマークの大物アーティストをサポートしてきた
サウンド・クリエイター最高峰が放つ、トップ・クオリティの初ソロ・アルバム。
リリカルなピアノ・プレイとワールドワイドに開かれた
           アダルト・コンテンポラリー・サウンド。
深みのあるデンマーク語と、心に響くテンダーなヴォーカル。
僕たちは今、無限の才能を持ったリアル・ミュージシャンに遭遇した。

デンマークを代表するセッション・ミュージシャン/キーボード奏者、ラースDK。ここにお届けする『エヴリシング・ブロッサムズ』は、彼が2020年末にデンマークでリリースした傑作デビュー・ソロ・アルバム『Alt Springer Ud』の日本エディションである。このアルバムがデンマーク/北欧エリア以外でリリースされるのは、日本が初めてだ。

北欧発信のAOR系キーボード奏者のソロ・アルバムと聞くと、我々はどうもデヴィッド・フォスターのフォロワーか!?と思いがち。でも普段からセッション・プレイヤーとしての実力を試される現場にいるラースは、このソロ作では、まず何よりもシンガー・ソングライターであろうとしている。

ラースDKことラース・DK・ニールセンは、1976年、首都コペンハーゲンから1時間ぐらいの小さな街、カロンボー生まれ。9歳からアチコチのパーティーで演奏して小遣いを稼ぎ、最初にレイ・チャールズから多大な影響を受けた。そしてダニー・ハサウェイやスティーヴィ・ワンダー、マイケル・マクドナルド、デヴィッド・フォスター、ヴィンス・ギル、デルバート・マクリントン…と、意外な方向へ進んでいく。ピアニストで感化されたのはリチャード・ティー。そう、彼のルーツはヨーロッパのピアノ奏者にありがちなクラシックではなく、R&Bやゴスペル、ウエストコースト、カントリーなのだ。だから思い起こすのは、デヴィッド・フォスターというより、ランディ・グッドラム。とりわけ芳醇なミディアム〜スロウが多いから、ランディが90年代に発表したシットリ系アルバム群に肌触りが似ている。フォスターで言えば、唯一のヴォーカル・アルバム『RIVER OF LOVE』もこんな感じだったな。

「曲作りのインスピレーションの源は、自分の人生さ。愛や希望、そして夢、幸せ、家族、浮き沈みや大切なこと、共感できること、笑い、涙、感情など。誰にとっても同じような日常、ごく普通の出来事からイメージが湧いてくるんだ」

モチーフとしてあったのは約50曲。そこからベーシスト兼共同プロデューサーのベンニ・クリスチャンセンと一緒に20曲ほどに絞り込み、制作を始めたそうだ。だからどの曲もジワジワと味わい深く、丁寧に作り込まれている。参加しているほどんどがデンマークのトップ・ミュージシャンだそうで、馴染みのある名はギターのティム・ピアースくらい。でも誰がプレイしているかなんて気にならないほど、曲とヴォーカルがイイ。決して歌唱力で聴かせるヒトではないし、歌詞だって我々がほとんど触れる機会のないデンマーク語なのに、何だかココロにストンと落ちる。それだけ情感が伝わってくるのだ。

職人ミュージシャンらしく見た目には無頓着で、いつも似たようなチェック柄のネルシャツを着ているラース。さすがにアートワークは差し替えさせてもらったが、できるだけ彼の心根を尊重しようと、タイトル曲にふさわしいイメージ・フォトを選んでいる。

「僕の目標は何かリアルなもの、自分の心、気持ちをシェアすることだね。リスナーに希望、気持ち、笑い、泣き、思い出、そしてより良い世界を見せてあげたいんだ」

lars dk org
デンマーク盤オリジナル・ジャケ