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ブレッド&バター岩沢二弓さんのラジオ番組『湘南BASE』のゲストにお呼ばれし、その収録のため藤沢まで。オンエアがクリスマス当日(ネットによって異なる場合も)ということで、AORのX'masソングをリクエストされていたので、いくつか見繕って選曲させていただいた。近くなったらFacebookでご案内するので、どうぞお楽しみに。それにしても、最近コロナが治まっているせいか高速道路がメチャ混み。藤沢まで普通は2〜2時間半なのに、それが3時間半も掛かるとは思わなんだ…

ご紹介は、10月末に輸入盤で発売されたオリヴィア・ニュートン・ジョンの代表作『PHYSICAL』の40周年記念デラックス・エディション、2CD+DVDの3枚組。日本では、オリヴィア作品の販売権を持っていたユニバーサルが、彼女の主要カタログを2010年に紙ジャケ化。自分もそれをひと通り揃えたが、海外でのオリヴィア作品はCD化されただけで、長〜く放っておかれたらしい。そこで昨年、主要カタログを携えてPrimary Wave Musicと契約。そこからの復刻第1弾がコレである。

3枚組の内容は、Dsic 1がオリジナル『PHYSICAL』のリマスター版に、<Heart Attack>や<Tied Up>などのアルバム未収シングル6曲。デヴィッド・フォスター制作のサントラ『TWO OF A KIND』からのシングル<take A Chance>も入っている。Dsic 2はリミックスやオルタネイト・ヴァージョン集。ココでの目玉は、バリー・ギブとのデュエット<Face To Face>か。ご存知の人も多いと思うが、<Physical>はオリヴィアのプロデューサー:ジョン・ファーラーとスティーヴ・キプナーの共作曲。レコードのギター・ソリはスティーヴ・ルカサー。そして続いてヒットした<Make A Move on Me>は、ファーラーとトム・スノウが書いている。更に<Heart Attack>はキプナーとポール・ブリス、<Tied Up>はファーラーとリー・リトナーの作。だからこの時期のオリヴィアは、意外にAOR度が高いのだ。

でも自分の目的は、実はもう1枚のDVDで。アルバム『PHYSICAL』のミュージック・クリップ集はどうでもイイけど、82年のライヴ・ツアーの映像がタップリと。当時レーザー・ディスクとVHSで発売されていたが、このライヴは今回が初DVD化だ。最初はこのデラックス版は買わずにスルーするつもりだったのに、ある筋からこの映像が入っていると教えられ、思わずポチッてしまった。だってこの時のツアー・メンバーが超豪華なんだから…。

バンマスにトム・スコット(sax)、ギターにバジー・フェイトンとマイケル・ランドウ、ベースにロバート・ポップウェル、ドラムにカルロス・ヴェガ、鍵盤にデイヴ・イワタキ(ex-Hiroshima)とケヴィン・バッシンソン(ex-Dr. Strut)、コーラス陣にはデニス・トゥファノ(ex-Buckighams〜 Tufano & Giammarese)もいて、オリヴィアとのデュエットを披露する。ポップ・チューンはランドウ、オリヴィアのルーツであるカントリー寄りの楽曲は、テンガロン・ハットを被ったバジーがギター・ソロを取る。

そしてハイライトは、やはり大ヒット直後の<Physical>で、ランドウとバジーがギター・ソロを繋ぐあたり、もうタマらん。もちろん元気溌剌にイメ・チェンしたオリヴィアもキレイなんだけど、やっぱりマニアな目線はバックの演奏陣を追ってしまう。クルセイダーズやラリー・カールトン・バンド、そしてグレッグ・マティソン・プロジェクトで注目されたロバート・ポップウェルが、オリヴィアと顔を突き合わせてオーディエンスを煽るあたり、当時は「こんなにサーヴィス精神旺盛な人だったんか」と驚いたモノだ。でもやっぱり無理をしていたか、80年代後半には牧師に転身。教会では演奏していたらしいけど、結局第一線には戻らず、そのまま2017年に逝ってしまう。それゆえ、ポップウェウ好きには結構貴重な映像でもある。そういえば、ドラムのヴェガももういないんだな…

ライヴ映像は期待したレストアがされておらず、画質はチョッと残念なレヴェル。けれど、このメンバーの揃い踏みは他にない…。





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