今井優子の新作レコーディング進行中。昨日はリズム録りの2日目で、午前中にスタジオ入りしてテッペンまで。還暦過ぎのオッサンにはなかなかツライ荒行(?)なれど、素晴らしい設備のスタジオで威勢の良い若手トップ・ミュージシャンが繰り出すグルーヴに身を浸していると、自然に足腰が動き出す。やっぱりイイ音は滋養タップリ、ですね。
さて、今回のご紹介は、イーグルスのティモシー・B. シュミット、4年ぶり7枚目のソロ・アルバム『DAY BY DAY』。最初の3枚はアサイラムやMCAといったレーベルから出ていたので、ティモシーらしさと売れセンを両立させたような作りだったが、ゼロ年代以降はいたってマイペース。時流に寄り添ったところがなくなったので、イーグルスどころか、それ以前のポコ時代に戻ったような風情がある。早い話、アコースティックなフォーク・ロックとカントリー・ロック、トム・ペティあたりを思わせるシンプルなロケン・ロールの折衷。<I Can Tell You Why>に通じるスロウ・バラードもいくつかあるが、AORと呼びたくなるほどの洗練はなく、よりブルージーに。それでも、ナイーヴな唯一無二のハイトーン・ヴォーカルは未だに健在で。しみじみ聴かせるマイナー調アコースティック・チューンでは、彼の味わい深い歌声に心の琴線を掻き鳴らされる。その瞬間を楽しみにしている人には、まさに待望の新作となるだろう。
収録曲は、すべてティモシーのオリジナル。基本的には彼がギター、ベース、キーボード、パーカッションなどをプレイし、それを複数のギタリスト、ドラマーがサポートするのが基本形となっている。著名どころでは、リンジー・バッキンガム(g)、故マイク・フィニガン(kyd)、ジョン・マクフィー(fiddle)、ベンモント・テンチ(organ)、ジム・ケルトナー(ds)らが参加し、ジャクソン・ブラウンとジョン・フォガティが<Grinding Stone>でコーラスを取る。またジェフ・ラーソンとデュオ・アルバムを出している愛娘ジェドラが、バック・ヴォーカルを取る楽曲も。映像を貼った<I Come Alive>が、コーラスが効いていて一番ポップかな。<Feather In The Wind>でビーチ・ボーイズ的コーラスを効かせるのは、アル・ジャーディンの息子マットと、ワンダーミンツのメンバーでブライアン・ウィルソンのブレーンを務めていたダリアン・サハナジャ。ストリングスを起用してゴージャスに聴かせるスロウ・ナンバー<Taste Like Candy>では、人気ブルース・ギタリスト:ケニー・ウェイン・シェパードがソロを弾き倒す。
イーグルスがあればこそ、ソロでは自由な活動ができるのは確かだけど、取り憑かれたように売れセンを目指すより、自分のやりたいこと、伝えたい表現を音楽に乗せる。それが本当のミュージシャンの姿では? 現状、ちょっと入手しづらいようだけれど、聴くだけならサブスクでも可能です。
収録曲は、すべてティモシーのオリジナル。基本的には彼がギター、ベース、キーボード、パーカッションなどをプレイし、それを複数のギタリスト、ドラマーがサポートするのが基本形となっている。著名どころでは、リンジー・バッキンガム(g)、故マイク・フィニガン(kyd)、ジョン・マクフィー(fiddle)、ベンモント・テンチ(organ)、ジム・ケルトナー(ds)らが参加し、ジャクソン・ブラウンとジョン・フォガティが<Grinding Stone>でコーラスを取る。またジェフ・ラーソンとデュオ・アルバムを出している愛娘ジェドラが、バック・ヴォーカルを取る楽曲も。映像を貼った<I Come Alive>が、コーラスが効いていて一番ポップかな。<Feather In The Wind>でビーチ・ボーイズ的コーラスを効かせるのは、アル・ジャーディンの息子マットと、ワンダーミンツのメンバーでブライアン・ウィルソンのブレーンを務めていたダリアン・サハナジャ。ストリングスを起用してゴージャスに聴かせるスロウ・ナンバー<Taste Like Candy>では、人気ブルース・ギタリスト:ケニー・ウェイン・シェパードがソロを弾き倒す。
イーグルスがあればこそ、ソロでは自由な活動ができるのは確かだけど、取り憑かれたように売れセンを目指すより、自分のやりたいこと、伝えたい表現を音楽に乗せる。それが本当のミュージシャンの姿では? 現状、ちょっと入手しづらいようだけれど、聴くだけならサブスクでも可能です。